野村収は移籍1年目に最多勝、間柴は15連勝で勝率10割
ビッグボス(新庄剛志監督)の就任で盛り上がりを見せる日本ハムと、就任2年目を迎えた三浦大輔監督のもと反撃を目指すDeNA。割と頻繁にトレードを行ってきた印象のある両球団だが、歴史的に見ても交流が盛んなようだ。
日拓から日本ハムになった1974年以降、約50年間で行われたトレードは16件で、36人が移籍した。今回はその中から代表的なものをピックアップしてみよう。
日本ハムが親会社になって大洋との最初のトレードは、1976年の坂井勝二(大洋→日本ハム)と渡辺秀武(日本ハム→大洋)だった。
大毎、ロッテ、大洋で通算164勝を挙げていた坂井だったが、日本ハムでは21試合で2勝止まり。その年限りでユニフォームを脱いだ。日拓・日本ハムでの3年間で116試合、20勝をマークした渡辺は、移籍1年目に41試合に登板するも3勝止まり。翌年も1勝に終わり、ロッテへ移った。
1978年には野村収(日本ハム→大洋)と杉山知隆、間柴茂有(日本ハム→大洋)のトレードを実施。1968年ドラフト1位で大洋に入団し、ロッテ、日本ハムに渡っていた野村にとっては古巣復帰のトレードとなった。
野村は復帰1年目にキャリアハイの17勝を挙げ、最多勝を獲得。阪神に移籍するまでの5年間で47勝を挙げた。阪神移籍後には大洋を相手に白星を挙げ、プロ野球で初めて12球団から勝利を挙げた投手となる。
間柴は左の先発として活躍し、ダイエーに移籍するまでの11年間で3度の二桁勝利を含む66勝をマークした。1981年には15勝0敗の勝率10割で最高勝率のタイトルを受賞。杉山も4年間で25勝を挙げており、双方にとって良い結果をもたらすトレードとなった。