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国吉佑樹は地位を確立、清水直行は異例のトレード ロッテとDeNAのトレード史

2022 2/22 11:00浜田哲男
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国吉が勝ちパターンの一角として大活躍

ロッテとDeNAのトレードといえば、2021年のシーズン中に行われた国吉佑樹(DeNA)と有吉優樹(ロッテ)の交換トレードが記憶に新しい。最速161kmをマークし、球威で押していくタイプの国吉に対してロッテの井口資仁監督は、「(前年にトレードでシーズン途中に加入した)澤村拓一のような役割をイメージしている」と期待していたが、これが見事に的中した。

トレード後しばらくはコンディション調整のため登板しなかったが、1軍登録後に勝ちパターンの一角を任されると25試合に登板して、2勝2セーブ17ホールド、防御率1.44の大活躍。チームのクライマックスシリーズ(CS)進出に大きく貢献し、ロッテのリリーバーの中で確固たる地位を築いた。

一方の有吉は7月の中日戦で移籍後初登板を果たし、7回途中2失点と好投するも黒星。その後は足のケガに見舞われ、登板することができなかった。両投手の明暗がくっきりと分かれる形となったが、今季は有吉が奮起できるかに注目だ。

ロッテはエース・清水直行を放出

ロッテとDeNA(前身含む)の主なトレード,ⒸSPAIA


2009年に行われた清水直行(ロッテ)と那須野巧・齋藤俊雄(ともに横浜)の1対2の交換トレードも印象的だった。先発陣の強化を目指していた横浜と左腕不足だったロッテの思惑が一致した形ではあったが、清水は2年契約の2年目での移籍という異例のトレードでもあった。

翌2010年、通算93勝を誇る清水は先発ローテーションの一角として2年ぶりの二桁勝利となる10勝(11敗)を挙げる。だが、ホームランの出やすい横浜スタジアムが本拠地だったこともあり26被本塁打、さらには防御率5.40と精彩を欠いた。2011年は2勝(4敗)と成績が落ち込み、2012年に戦力外通告を受けた。

一方の那須野はロッテ移籍後に1軍での登板はなし。齋藤は主戦捕手だった的場直樹のサポート役として21試合に出場するなど一定の存在感は見せるも、2011年に光原逸裕との交換トレードでオリックスへ移籍した。

レオン・リーと斉藤巧の格差トレード

在籍5年で3割を4度、130本塁打をマークしていたレオン・リー(ロッテ)と、斉藤巧(大洋)の格差トレードも当時話題になった。

レオンは移籍1年目に打率.288、30本塁打、98打点をマークするなど主軸として大活躍。2年目も打率.321、21本塁打、84打点。さらに3年目も打率3割をマークするなど毎年好成績だったが、1985年オフに自由契約となり、その後はヤクルトへ入団した。NPBでの通算打率は驚異の.308。長打力と技術を兼ね備えた稀有な打者だった。

一方の斉藤はロッテへの移籍3年目に内野手から捕手へ転向。レギュラー捕手にはなれなかったが、捕手と一塁手・指名打者の併用で1986年には102試合に出場するなど一定の存在感を見せ、最終的にロッテには8年間(大洋は5年間)在籍した。

長いプロ野球の歴史において、ロッテとDeNA(横浜、大洋)とのトレードは17件と比較的多いが、2010年の吉見祐治(横浜)の金銭トレード以降、しばらくトレードは行われなかった。11年ぶりのトレードが国吉と有吉の交換トレードだったわけだが、これを機に再び両球団によるトレードは見られるだろうか。

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