今シーズンも加藤同士のトレードが成立
混戦模様のパ・リーグで優勝争いに加わっているロッテは、シーズンが開幕してから2件の交換トレードを成立させている。そのひとつが同じ加藤姓同士で話題を呼んだ加藤匠馬(中日→ロッテ)と加藤翔平(ロッテ→中日)のトレードだった。
加藤匠馬は8月19日の西武戦で移籍後初安打を記録すると、翌日のソフトバンク戦でも2試合連続となる安打を放ち一軍定着ヘ向け奮闘中。一方の加藤翔平は移籍後初出場となった6月18日のヤクルト戦、第1打席の初球で本塁打を放った。現時点では両選手とも移籍前よりも一軍での出番を勝ち取っており、お互いにとって実りのあるトレードとなっていると言えそうだ。
星野仙一監督就任直後の大型トレード
星野仙一が中日の監督に就任した1986年オフ。2年連続で三冠王に輝いた落合博満は牛島和彦、平沼定晴、桑田茂、上川誠二の4選手との交換トレードでロッテから中日へ移籍した。
落合は移籍後も成績が極端に落ちることはなく、中日での7年間で打点王と本塁打王を各2回、最高出塁率を4回獲得。両リーグで本塁打王を獲得した史上初の選手となった。その後は巨人と日本ハムでプレーし、現役を引退後は中日で監督を務めた。
一方でロッテに移籍した選手を見ると、牛島は2年連続でリーグ最多セーブをマークし、1987年は救援勝利も含めた最優秀救援投手のタイトルを獲得。3年目には先発に転向し12勝を挙げている。その後は故障もあり1993年に現役を引退した。
上川は規定打席には到達しなかったものの主力として活躍。牛島と同じく1993年に現役を引退し、ロッテ、中日、楽天のコーチを歴任した。このトレードで動いた選手の中で唯一、引退後に両球団でコーチを務めている。
平沼は主に中継ぎとしてロッテで9年間を過ごし261試合に登板。1995年オフに再び交換トレードで中日に戻っている。桑田は目立った成績を残すことができなかった。
落合ほどの活躍ではないにせよ、牛島、上川、平沼の3人はロッテでも結果を残した。