第1号の相川亮二は巨人コーチ、藤本敦士は阪神コーチに
プロ野球シーズンオフの話題であるはずのFA戦線が、今年は早くも取り沙汰されている。ヤクルト・山田哲人や中日・大野雄大、ヤクルト・小川泰弘らの今オフの動向に注目が集まっている。
これまでFA選手を最も多く獲得したのは26人の巨人。セ・リーグでは12人の阪神、9人のDeNA、7人の中日、4人のヤクルトと続いている。今回はヤクルトにFA移籍した選手を振り返ってみたい。
相川亮二は横浜時代の2008年オフ、メジャー挑戦を目指してFA宣言したものの、MLB球団との契約には至らず、初めてヤクルトにFA移籍した選手となった。2010年には自己最多の11本塁打65打点をマークするなど正捕手として活躍し、2012年には第3回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)にも日本代表として出場した。
しかし、出場機会の減った2014年オフに再びFA宣言し、巨人へ移籍。ヤクルト在籍6年で通算打率.261、26本塁打、220打点をマークした。現在は巨人の一軍バッテリーコーチを務めている。
藤本敦士は阪神時代、野村克也監督が命名した「F1セブン」の一人として活躍したが、平野恵一や関本健太郎、大和らとセカンドのポジション争いが激化したため、2009年オフに出場機会を求めてFA宣言。ヤクルトには4年在籍して打率.220、3本塁打、27打点の成績を残し、2013年に引退した。現在は阪神の一軍内野守備走塁コーチを務めている。