第1号は金村義明、監督まで務めた谷繁元信
プロ野球シーズンオフの話題であるはずのFA戦線が、今年は早くも取り沙汰されている。ヤクルト・山田哲人や中日・大野雄大、ヤクルト・小川泰弘らの今オフの動向に注目が集まっている。
これまでFA選手を最も多く獲得したのは26人の巨人。セ・リーグでは12人の阪神、9人のDeNA、7人の中日と続いている。今回は中日にFA移籍した選手を振り返ってみたい。
中日に初めてFAで入団したのは金村義明だった。報徳学園時代に夏の甲子園で優勝し、ドラフト1位で近鉄入団後も2桁本塁打を6度マークするなど主力として活躍。1994年オフにFAで中日に移籍したものの在籍2年でわずか1本塁打、11打点に終わり、1997年に小野和義との交換トレードで西武に移籍している。
中日にFA移籍した選手で最も功績を残したのは谷繁元信だろう。横浜時代の2001年オフ、メジャーリーグを目指してFA宣言。結果的にメジャー挑戦は断念して中日に移籍し、14年間プレーした。
2014年からは監督を兼任。野村克也を超えるNPB最多の3021試合出場、27年連続安打&本塁打など輝かしい記録を残し2015年に引退した。2016年は監督専任となったが、成績不振のためシーズン途中に休養となり、そのまま退任している。