中嶋聡は監督代行、石井一久はGM、木村昇吾はクリケット
プロ野球シーズンオフの話題であるはずのFA戦線が、今年は早くも取り沙汰されている。ヤクルト・山田哲人や中日・大野雄大、ヤクルト・小川泰弘らの今オフの動向に注目が集まっている。
これまでFA選手を最も多く獲得したのは26人の巨人。パ・リーグではソフトバンクが13人、オリックスが6人、ロッテと楽天が5人、西武が3人、日本ハムが2人、近鉄が1人となっている。今回は西武、日本ハム、近鉄にFA移籍した選手を振り返ってみたい。
まずは西武から見ていこう。中嶋聡は1986年ドラフト3位で鷹巣農林高(秋田)から阪急に入団。オリックス時代には1995年のリーグ優勝、翌年の日本一に貢献した。1997年オフにメジャー移籍を目指してFA宣言したが、契約には至らず西武入り。西武では在籍5年で打率.211、6本塁打、65打点の成績を残し、2002年オフにトレードで横浜へ移籍した。
さらに翌2003年オフに日本ハムへトレード移籍。2007年からバッテリーコーチ兼任となり、2015年に引退した。工藤公康と並ぶ実働29年、「最後の阪急戦士」でもあった。現在はオリックスの一軍監督代行を務めている。
石井一久は東京学館浦安高から1991年ドラフト1位でヤクルトに入団し、5度の2桁勝利をマーク。2001年オフにポスティングシステムでドジャース入りし、メッツに移籍した2005年までメジャー通算39勝を挙げて2006年からヤクルトに復帰した。
2007年オフにFA宣言して西武移籍。在籍6年で45勝を挙げ、2013年に引退した。現在は楽天のGMを務めている。
木村昇吾は横浜でプロ生活をスタートしたが、2007年オフにトレードで広島移籍。2011年には自身最多の106試合に出場した。2015年オフにFA宣言したものの移籍先が決まらず、西武の翌春キャンプに参加してテスト入団。在籍2年で41試合出場に終わり、戦力外通告を受けた。引退後はクリケット選手に転向している。