第1号は駒田徳広、野口寿浩、橋本将が出場機会求めて移籍
プロ野球シーズンオフの話題であるはずのFA戦線が、今年は早くも取り沙汰されている。ヤクルト・山田哲人や中日・大野雄大、ヤクルト・小川泰弘らの今オフの動向に注目が集まっている。
これまでFA選手を最も多く獲得したのは26人の巨人。セ・リーグでは12人の阪神、9人のDeNAと続いている。今回はDeNAにFA移籍した選手を振り返ってみたい。
FA宣言してDeNA入りした野手は7人。第1号は巨人時代に「満塁男」と呼ばれた駒田徳広だった。1993年オフ、同じ一塁手の落合博満がFAで巨人に加入するのと入れ違いで横浜に移籍。巨人生え抜き選手として国内他球団にFA移籍した唯一の選手となっている。
横浜では在籍7年で通算打率.289、63本塁打、469打点をマーク。現役最終年に2000安打を達成し、引退後は楽天、横浜のコーチや四国アイランドリーグplus・高知の監督などを務めている。
野口寿浩はヤクルトでプロ入り後、日本ハム、阪神と渡り歩き、阪神時代の2008年オフにFA宣言。矢野輝弘(現阪神監督)との併用で出番が少なかったことから、出場機会を求めて横浜入りした。しかし、故障もあって在籍2年で計19試合の出場に終わり、2010年に引退した。
橋本将はプロ入りからロッテで15年を過ごしたが、里崎智也に捕手としての出場機会を奪われたためFAで横浜移籍。しかし、ケガの影響などのため在籍2年で計43試合出場にとどまり、2012年から四国アイランドリーグplus・愛媛に移籍し、同年限りで引退した。