ソフトバンクの歴代最多勝投手はパ最多12人【タイトル獲得選手数ランキング】

2020 10/9 06:00SPAIA編集部

ⒸSPAIA

パ・リーグ最多12投手が計15度の最多勝に輝く

プロ野球の2020年シーズンもいよいよ終盤戦。ペナントの行方とともに気になるのが個人タイトル争いだ。

1950年の2リーグ分立以降で個人タイトルを獲得した選手数を球団別に調べてみた。最多勝は下表の通りとなっている。

最多勝獲得選手数ランキング

最多勝のタイトルを獲得した選手が最も多い球団は巨人。パ・リーグではソフトバンクが12人で最多となっている。今回はソフトバンク（前身球団含む）の歴代最多勝投手を振り返ってみたい。

南海時代は杉浦忠、皆川睦雄、山内和宏ら5人

2リーグ分立後、初めて最多勝に輝いたのが、南海時代の江藤正だった。

ソフトバンクの歴代最多勝投手

江藤が1951年に24勝5敗で最多勝に輝くと、3年後に南海に入団した宅和本司がルーキーイヤーの1954年に26勝9敗、翌1955年も24勝11敗で2年連続タイトルを獲得した。

立教大で長嶋茂雄と同級生だった杉浦忠は、プロ2年目の1959年に38勝4敗、防御率1.40という驚異的な成績で優勝に貢献。日本シリーズでも4連投4連勝をマークして日本一に輝いた。

皆川睦雄は1968年に31勝10敗で最多勝、防御率1.61で2冠に輝いた。皆川以降、シーズン30勝を挙げた投手はいない。

山内和宏はプロ3年目の1983年に18勝10敗でタイトル獲得。南海では最後の最多勝投手となった。

斉藤和巳はタイトル総なめ、杉内俊哉と和田毅の同期左腕も

明治大から1987年ドラフト1位で日本ハム入りした武田一浩は、1991年に4勝18セーブをマークして最優秀救援投手のタイトル獲得。1995年オフにトレードでダイエーに移籍すると、1998年に13勝（10敗）を挙げて最多勝に輝いた。その後、中日、巨人と渡り歩き、通算89勝31セーブをマークしている。

南京都高（現京都廣学館高）から1995年ドラフト1位でダイエーに入団した斉藤和巳は、2003年に20勝（3敗）をマーク。最多勝、最優秀防御率、最高勝率、沢村賞、ベストナインなどのタイトルを独占した。2006年にも18勝5敗で最多勝、最優秀防御率、最高勝率、最多奪三振に輝いている。

鹿児島実時代に夏の甲子園でノーヒットノーランを達成した杉内俊哉は、三菱重工長崎を経て2001年ドラフト3位でダイエー入団。2005年に18勝4敗で最多勝に輝いた。

杉内と同じ「松坂世代」の和田毅は、早稲田大から2002年ドラフト自由獲得枠でダイエー入団。2010年に17勝8敗、メジャーから復帰した2016年にも15勝5敗で2度目のタイトルを獲得した。

中継ぎと先発でタイトル獲得した摂津正、東浜巨は16勝