西武の歴代最多勝投手はパ2位11人【タイトル獲得選手数ランキング】

2020 10/10 06:00SPAIA編集部

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松坂大輔ら11投手が計18度の最多勝に輝く

プロ野球の2020年シーズンもいよいよ終盤戦。ペナントの行方とともに気になるのが個人タイトル争いだ。

1950年の2リーグ分立以降で個人タイトルを獲得した選手数を球団別に調べてみた。最多勝は下表の通りとなっている。

最多勝獲得選手数ランキング

最多勝のタイトルを最も多く獲得している球団は巨人。パ・リーグでは12人のソフトバンクに次いで、西武が11人となっている。今回は西武（前身球団含む）の歴代最多勝投手を振り返ってみたい。

西鉄時代は稲尾和久、池永正明ら4人

2リーグ分立後、初めて最多勝に輝いたのが、西鉄時代の野口正明だった。

西武の歴代最多勝投手

野口は1952年に23勝12敗で最多勝に輝くなど、通算83勝を挙げた。野口がタイトル獲得した翌1953年には川崎徳次が24勝15敗で最多勝。巨人時代の1948年（27勝）に続く自身2度目のタイトルだった。

西鉄黄金期のエースで「神様、仏様、稲尾様」と崇められた稲尾和久は4度の最多勝に輝いている。1957年は35勝6敗、翌1958年は33勝10敗で2年連続でタイトルを獲得すると、1961年には現在もNPB記録の42勝（14敗）をマーク。1963年には28勝16敗で4度目の最多勝に輝いた。ちなみに最優秀防御率は5度、MVPには2度輝いており、通算276勝を挙げている。

下関商時代にセンバツ優勝した池永正明は、1年目の1965年に20勝（10敗）を挙げて新人王。1967年には23勝14敗で最多勝のタイトルを獲得した。1970年に「黒い霧事件」に関わったとして永久追放処分を受け、現役を退いている。

現役中に球団名が3度も変わった東尾修、渡辺久信現GM、西口文也現コーチも

箕島高から1968年ドラフト1位で西鉄に入団した東尾修は、太平洋クラブ時代の1975年に23勝15敗で最多勝。その後、クラウンライター、西武と球団名が変わり、1983年には18勝9敗2セーブで自身2度目の最多勝と防御率2.92で最優秀防御率にも輝いた。

西武黄金時代のエースだった渡辺久信は1986年に16勝6敗1セーブ、1988年に15勝7敗、1990年に18勝10敗で3度の最多勝。引退後は西武の監督として指揮を執り、現在はGMを務めている。

西口文也は1997年に15勝5敗1セーブ、翌1998年にも13勝12敗4セーブで2年連続最多勝。引退まで西武一筋で通算182勝を挙げた。現在は西武の投手コーチを務めている。

松坂大輔は3年連続、涌井秀章、菊池雄星、多和田真三郎も