巨人に次ぐ13投手が計20度の最多勝に輝く
プロ野球の2020年シーズンもいよいよ終盤戦。ペナントの行方とともに気になるのが個人タイトル争いだ。
1950年の2リーグ分立以降で個人タイトルを獲得した選手数を球団別に調べてみた。最多勝は下表の通りとなっている。
最多勝のタイトルを獲得した選手が最も多い球団は巨人。中日は巨人に次いで多い13人が最多勝に輝いている。今回は中日の歴代最多勝投手を振り返ってみたい。
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1950年の2リーグ分立以降で個人タイトルを獲得した選手数を球団別に調べてみた。最多勝は下表の通りとなっている。
最多勝のタイトルを獲得した選手が最も多い球団は巨人。中日は巨人に次いで多い13人が最多勝に輝いている。今回は中日の歴代最多勝投手を振り返ってみたい。
2リーグ分立後、初めて最多勝に輝いたのが、「フォークボールの神様」と呼ばれた杉下茂だった。
杉下は1951年に28勝13敗で初めての最多勝に輝くと、1954年には32勝12敗で2度目の最多勝を獲得しただけでなく、最優秀防御率や最高勝率、沢村賞、MVPなどタイトルを独占。チームの日本一に大きく貢献した。
「権藤、権藤、雨、権藤」と流行語が生まれるほどの連投に次ぐ連投を見せた権藤博も2度の最多勝に輝いている。プロ1年目の1961年に35勝19敗、翌1962年も30勝17敗で2年連続タイトルを獲得。しかし、その後は酷使の影響で右肩痛を患い、打者転向している。
小川健太郎は1967年に29勝(12敗)、松本幸行は1974年に20勝(9敗)を挙げて最多勝。150キロを超える快速球で「スピードガンの申し子」と呼ばれた小松辰雄は1985年と1987年に17勝、小野和幸は西武から移籍1年目の1988年に18勝、西本聖は巨人から移籍1年目の1989年に20勝を挙げ、タイトルを獲得した。
星野仙一監督が指揮を執っていた1987年から3年連続で中日の違う投手が最多勝に輝いたことになる。チームの順位も2位、1位、3位と、3年ともAクラスだった。
1993年は今中慎二と山本昌のダブル左腕が17勝で揃って最多勝。山本は翌1994年に19勝、1997年にも18勝で計3度、最多勝のタイトルを獲得している。
メルビン・バンチは2000年に14勝8敗。日米通算117勝を挙げた川上憲伸は、2004年と2006年にいずれも17勝7敗で最多勝に輝いた。
2005年ドラフト希望入団枠でトヨタ自動車から中日入りした吉見一起は、2009年に16勝9敗、2011年に18勝3敗で2度の最多勝。2007年の日本シリーズで「完全試合リレー」を成し遂げ、2013年にはノーヒットノーランを達成している山井大介は、2014年に阪神・メッセンジャーと並ぶ13勝(5敗)を挙げてタイトルを獲得した。
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