ヤクルトの歴代最多勝投手はセ4位の8人【タイトル獲得選手数ランキング】

金田正一ら8投手が計10度の最多勝に輝く

プロ野球の2020年シーズンもいよいよ終盤戦。ペナントの行方とともに気になるのが個人タイトル争いだ。

1950年の2リーグ分立以降で個人タイトルを獲得した選手数を球団別に調べてみた。最多勝は下表の通りとなっている。

最多勝のタイトルを獲得した選手が最も多い球団は巨人。ヤクルトはセ・リーグ4位の8人が最多勝に輝いている。今回はヤクルトの歴代最多勝投手を振り返ってみたい。

伊東昭光は救援で最多勝、川崎憲次郎や藤井秀悟も

2リーグ分立後、初めて最多勝に輝いたのが、金田正一だった。

通算400勝を挙げた金田は国鉄時代の1957年に28勝16敗、1958年に31勝14敗、1963年に30勝17敗で3度の最多勝。他にも最優秀防御率3度、沢村賞3度など輝かしい実績を残している。

1985年ドラフト1位でヤクルトに入団した伊東昭光は、1988年に抑えの切り札として18勝9敗17セーブをマーク。規定投球回未到達ながら中日・小野和幸と並んで最多勝のタイトルを獲得した。

津久見高（大分）時代に甲子園で春夏連続ベスト8入りした川崎憲次郎は、1988年ドラフト1位でヤクルト入団。1998年に17勝10敗で最多勝に輝いた。2000年オフにFA移籍した中日では未勝利のまま現役引退している。

藤井秀悟は早稲田大から入団して2年目の2001年に14勝8敗で最多勝。その後、日本ハム、巨人、DeNAと移り、プロ通算83勝を挙げている。

ケガ乗り越えた館山昌平、「和製ライアン」小川泰弘

ケビン・ホッジスは2001年のシーズン中に来日。翌2002年に17勝（8敗）を挙げ、巨人・上原浩治と並んでタイトルを獲得した。2004年は韓国・三星、2005年は楽天でプレーしている。

セス・グライシンガーは2007年からヤクルトに加入。いきなり16勝8敗の好成績で最多勝に輝いた。同年オフには条件面で折り合わず巨人に移籍し、翌2008年も17勝9敗で2年連続最多勝。その後、ロッテでもプレーし、NPB在籍8年で64勝を挙げた。

サイドから繰り出す多彩な変化球を武器に活躍した館山昌平は、2009年に16勝6敗でタイトル獲得。度重なるケガを乗り越え、ヤクルト一筋17年の現役生活で通算85勝をマークした。

ダイナミックなフォームで「和製ライアン」の異名を持つ小川泰弘は、ルーキーイヤーの2013年に16勝4敗で最多勝。2020年8月15日のDeNA戦ではノーヒットノーランを記録している。

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