7投手が計9度の最多勝に輝く
プロ野球の2020年シーズンもいよいよ終盤戦。ペナントの行方とともに気になるのが個人タイトル争いだ。
1950年の2リーグ分立以降で個人タイトルを獲得した選手数を球団別に調べてみた。最多勝は下表の通りとなっている。
最多勝のタイトルを獲得した選手が最も多い球団は巨人。阪神は昔から投手力のチームのイメージが強いが、意外にも最多勝に輝いたのは7人と他球団に比べて少ない。今回は阪神の歴代最多勝投手を振り返ってみたい。
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最多勝のタイトルを獲得した選手が最も多い球団は巨人。阪神は昔から投手力のチームのイメージが強いが、意外にも最多勝に輝いたのは7人と他球団に比べて少ない。今回は阪神の歴代最多勝投手を振り返ってみたい。
1リーグ時代には西村幸生や若林忠志が最多勝に輝いているが、2リーグ分立以降で初めてタイトル獲得したのは名助っ人、ジーン・バッキーだった。
入団3年目の1964年、29勝(9敗)をマークして最多勝と最優秀防御率に輝き、リーグ優勝に貢献。1968年に退団するまで、現在も阪神外国人選手最多記録の通算100勝を挙げた。
バッキーに続いたのが「2代目ミスタータイガース」と呼ばれた村山実。1965年に25勝13敗、翌1966年に24勝9敗で2年連続最多勝に輝いた。
後にリリーフ転向して「江夏の21球」が語り継がれることになる江夏豊も、阪神時代は2度の最多勝を獲得している。入団2年目の1968年に25勝(12敗)を挙げ、現在もプロ野球記録の401奪三振をマーク。さらに1973年には24勝で2度目のタイトルを獲得したが、優勝のかかった中日最終戦で敗れ、結果的に巨人の逆転V9を許す悔しいシーズンとなった。
巨人が「空白の1日」に江川卓と結んだ契約が無効となり、コミッショナーの強い要望によって江川との交換トレードで阪神入りした小林繁。1979年は屈辱を晴らすべく、鬼気迫る投球で巨人戦8連勝を飾るなど22勝(9敗)を挙げて最多勝に輝いた。
2003年に18年ぶりのリーグ優勝を飾った時のエース・井川慶は、同年に20勝5敗で最多勝と最優秀防御率のタイトルを獲得。下柳剛はリーグ優勝した2005年、15勝(3敗)を挙げて史上最年長の37歳で最多勝に輝いた。規定投球回に満たないまま異例のタイトル獲得だった。
ランディ・メッセンジャーは5年連続開幕投手を務めるなど、在籍10年で通算98勝を挙げた助っ人右腕。2014年は13勝10敗で中日・山井大介と並んで最多勝のタイトルを分け合った。
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