楽天、近鉄の歴代最多勝投手は？【タイトル獲得選手数ランキング】

2020 10/14 06:00SPAIA編集部

Ⓒゲッティイメージズ

楽天は2投手が計3度、近鉄は8投手が計13度の最多勝に輝く

プロ野球の2020年シーズンもいよいよ終盤戦。ペナントの行方とともに気になるのが個人タイトル争いだ。

1950年の2リーグ分立以降で個人タイトルを獲得した選手数を球団別に調べてみた。最多勝は下表の通りとなっている。

最多勝獲得選手数ランキング

最多勝のタイトルを獲得した選手が最も多い球団は巨人。パ・リーグでは2005年に新規参入した楽天が2人、消滅した近鉄が8人となっている。今回は楽天、近鉄の歴代最多勝投手を振り返ってみたい。

岩隈久志は両球団でタイトル獲得、田中将大は24連勝

楽天、近鉄の両球団で最多勝に輝いたのが、岩隈久志だ。

楽天の歴代最多勝投手

岩隈は堀越高から1999年ドラフト5位で近鉄に入団し、2003年に15勝をマーク（最多勝はダイエー・斉藤和巳）。翌2004年も15勝2敗で初めて最多勝のタイトルを獲得した。この年限りで近鉄が消滅したため楽天に移籍すると、2008年に21勝4敗で2度目のタイトル。2012年からメジャーで活躍し、2019年から巨人に移籍している。

楽天2人目は田中将大だ。駒大苫小牧高2年時に全国制覇を果たし、3年時は早稲田実・斎藤佑樹と投げ合って準優勝。2006年ドラフト1位で楽天に入団すると、1年目から11勝を挙げて新人王に輝いた。

2011年には19勝5敗で初の最多勝、2013年には無傷の24連勝をマークして優勝に貢献。最多勝、最優秀防御率、勝率第1位、沢村賞、MVPに輝くなど記録的なシーズンとなった。翌2014年からヤンキースで活躍している。

鈴木啓示は3度の最多勝、阿波野秀幸は優勝に貢献

続いて近鉄を見ていこう。

近鉄の歴代最多勝投手

近鉄パールスの主力投手として活躍した田中文雄（武智文雄）は、1954年に26勝15敗で最多勝。1955年6月19日の大映戦では完全試合を達成するなど、通算100勝を挙げた。

久保征弘は1962年に28勝21敗で最多勝のタイトル獲得。1967年に中日、1969年に阪神へ移籍し、引退後は阪神のコーチやスカウトなどを歴任した。

通算317勝を挙げた鈴木啓示は3度の最多勝に輝いている。1969年に24勝（13敗）、1977年に20勝（12敗1セーブ）、1978年に25勝（10敗）を挙げてタイトルを獲得した。

亜細亜大から1986年ドラフト1位で近鉄入りした阿波野秀幸は、1987年に15勝12敗で新人王。1989年には19勝8敗1セーブで最多勝に輝き、リーグ優勝に貢献した。

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