9選手が計12度の本塁打王に輝く
プロ野球の2020年シーズンもいよいよ終盤戦。ペナントの行方とともに気になるのが個人タイトル争いだ。
1950年の2リーグ分立以降で個人タイトルを獲得した選手数を球団別に調べてみた。本塁打王は下表の通りとなっている。
本塁打王のタイトルを獲得した選手が最も多い球団は中日と日本ハム。セ・リーグ2位は9人のヤクルトとなっている。9人中6人が助っ人外国人というのも特徴のひとつだ。今回はヤクルトの歴代本塁打王を振り返ってみたい。
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1950年の2リーグ分立以降で個人タイトルを獲得した選手数を球団別に調べてみた。本塁打王は下表の通りとなっている。
本塁打王のタイトルを獲得した選手が最も多い球団は中日と日本ハム。セ・リーグ2位は9人のヤクルトとなっている。9人中6人が助っ人外国人というのも特徴のひとつだ。今回はヤクルトの歴代本塁打王を振り返ってみたい。
2リーグ分立後、初めて本塁打王に輝いたのが、国鉄時代の町田行彦だ。
町田はプロ4年目の1955年、31本塁打でタイトル獲得。引退までに通算129本塁打を放った。
1952年に国鉄入団した佐藤孝夫は、1年目に14本塁打で新人王に輝くと、1957年に22本塁打をマーク。国鉄最後の本塁打王となった。
メジャー通算256本塁打の実績を引っ提げてラリー・パリッシュがヤクルト入りしたのが1989年。42本塁打をマークしてMLB仕込みのパワーを見せつけた。翌1990年は阪神に移籍して28本塁打を放っている。
ジャック・ハウエルは1992年に来日し、38本塁打、打率.331で二冠王。1995年は巨人でプレーし、NPB通算100本塁打、272打点、打率.291の成績を残した。
ドゥエイン・ホージーは1997年にヤクルト入りし、38本塁打でタイトル獲得。パンチ力だけでなく、走っても20盗塁をマークした。
ロベルト・ペタジーニもヤクルト球団史に名を残した助っ人だ。来日1年目の1999年、いきなり44本塁打でタイトル獲得すると、2001年には39本塁打、127打点で二冠王。2003年から2年間は巨人、その後、MLBや韓国、2010年にはソフトバンクでもプレーし、NPB通算233本塁打をマークした。友人の母だった25歳年上のオルガ夫人との仲睦まじい姿も話題を呼んだ。
現DeNA監督のアレックス・ラミレスがヤクルト入りしたのは2001年だった。来日3年目の2003年に189安打、40本塁打、124打点でタイトルを獲得すると、2007年にも204安打、122打点で打点王と最多安打。2008年に巨人に移籍してからも本塁打王1回、首位打者1回、最多安打1回、打点王に2回輝いた。
DeNAを2013年に退団するまでNPB通算2017安打、380本塁打、1272打点をマーク。2016年からDeNAで指揮を執っている。
ウラディミール・バレンティンは2011年からヤクルトでプレーし、31本、31本、60本で3年連続本塁打王。王貞治が1964年にマークし、タフィ・ローズやアレックス・カブレラでさえ越えられなかった55本の壁をクリアし、日本プロ野球記録を塗り替えた。ヤクルト在籍9年で通算288本塁打。2020年からソフトバンクでプレーしている。
佐藤孝夫以来58年ぶりに日本人キングとなったのが山田哲人。2015年、38本塁打で本塁打王に輝いただけでなく、打率.329、34盗塁でトリプルスリーを達成。リーグ優勝に大きく貢献した。
狭い神宮球場が本拠地ということもあるが、優良助っ人外国人が多いヤクルト。若き主砲・村上宗隆が10人目となるだろうか。
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