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高校野球都道府県別代表校の夏の甲子園最高成績【福井、石川、富山編】

2020 8/11 06:00SPAIA編集部
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若狭、敦賀気比、福井商がベスト4

故郷の代表校の、夏の甲子園での最高成績をご存知だろうか。何度も全国制覇した都道府県もあれば、頂点に届きそうで届かない都道府県もある。そこで夏の甲子園での最高成績を都道府県別に紹介する。今回はいまだ優勝のない北陸3県。

夏の甲子園の福井代表最高成績

福井県勢は2015年センバツで敦賀気比が優勝したが、夏の甲子園では過去4度のベスト4が最高だ。初めて4強進出したのは1969年の若狭。初戦の2回戦で長崎商に2-1と競り勝って8強入りすると、準々決勝では富山北部に4-1で快勝。準決勝では優勝した松山商に0-5で敗れた。

ちなみに決勝は青森・三沢の太田幸司と松山商・井上明の投手戦で、両校無得点のまま延長18回引き分けとなり、再試合で松山商が4-2で優勝した。

若狭は7回目の出場だったこの年以来、夏の甲子園から遠ざかっている。阪神で代打の切り札として活躍した川藤幸三は同校OBで、1967年に春夏連続出場している。

福井県勢2回目の4強入りは1995年の敦賀気比だった。1回戦で磐城を6-1、2回戦で山梨学院大付を4-1で下すと、3回戦は福岡の強豪・柳川と延長15回の死闘を演じ、2-1でサヨナラ勝ち。準々決勝では旭川実に3-2で競り勝ったが、準決勝で優勝した帝京に0-2で敗れた。

夏の甲子園に22回出場している福井商も4強入りしている。敦賀気比が準決勝進出した翌1996年、弘前実、八頭、横浜、高陽東を破ってベスト4進出。準決勝で優勝した松山商に2-5で敗れた。決勝は「奇跡のバックホーム」と語り継がれるプレーで松山商が優勝した。

敦賀気比が2度目の準決勝進出を果たしたのが2014年だった。坂出商に16-0、春日部共栄に10-1、盛岡大付に16-1、八戸学院光星に7-2と猛打で4強入り。準決勝は優勝した大阪桐蔭に9-15で敗れたが、5試合で58得点を奪った攻撃力で強烈な印象を残した。

2年生エースだった平沼翔太は翌春センバツで福井県勢初優勝に導き、卒業後に日本ハム入りしている。

星稜は2度の準優勝

石川県勢は星稜の2度の準優勝が最高だ。

夏の甲子園の石川代表最高成績

1回目は1995年、左腕・山本省吾を擁して県岐阜商に3-0、関西に4-2、金足農に6-3、智弁学園に3-1と勝ち進み、決勝で帝京に1-3で敗れた。

山本は卒業後に慶応大へ進学し、東京六大学リーグ通算21勝をマーク。2000年ドラフト1位で近鉄に入団し、プロ通算40勝を挙げた。

2度目の準優勝は記憶に新しい2019年だ。本格派右腕・奥川恭伸を擁して旭川大を1-0、立命館宇治を6-3、智弁和歌山を4-1、仙台育英を17-1、中京学院大中京を9-0で破って決勝進出。決勝では履正社・井上広大(現阪神)に本塁打を浴びて3-5で敗れたが、奥川は爽やかな笑顔で人気を博した。

同年ドラフトでヤクルトから1位指名を受けてプロ入り。今後の活躍が期待されている。

準々決勝6度進出もベスト8の壁破れない富山県勢

富山県勢は過去6度のベスト8が最高で、準々決勝の壁を破れていない。

夏の甲子園の富山代表最高成績

初めての8強入りは戦後間もない1947年の高岡商。学制改革によって翌年から高校野球選手権大会となったため、最後の中等学校優勝野球大会として開催され、19校が出場。初戦で福岡中を9-8で破ってベスト8入りした。準々決勝は成田中に3-6で敗れた。

2度目は1958年の魚津。エース村椿輝雄の力投で浪華商に2-0、明治に7-6、桐生に3-0と勝ち上がり、準々決勝で後世に語り継がれる運命の一戦を迎える。現在はタレントとして活躍する徳島商・板東英二と村椿が投げ合い、延長18回、0-0で引き分け。翌日の再試合は1-3で敗れたが、魚津と村椿の名を全国に轟かせた。

富山商は2度、ベスト8入りしている。1967年は守山に3-1で勝ったが、準々決勝で優勝した習志野に2-16と大敗。作新学院の「怪物」江川卓に沸いた1973年は唐津商を7-4、鳥取西を1-0で下したが、準々決勝で川越工に2-6で敗れた。

1969年には富山北部も8強進出している。開幕戦で東邦を6-4で破り、2回戦では飯塚商を4-1で下して準々決勝進出したが、同じ北陸の若狭に1-4で敗れ、ベスト4はならなかった。

2013年の富山第一も8強入りした。エース宮本幸治が2回戦の秋田商戦(5-0)、3回戦の木更津総合戦(8-0)を連続完封。富山県勢40年ぶりの準々決勝では、準優勝した延岡学園に4-5で延長11回サヨナラ負けし、県勢初のベスト4は逃した。

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