高校野球都道府県別代表校の夏の甲子園最高成績【香川、徳島、愛媛、高知編】

2020 8/16 06:00SPAIA編集部

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水原茂のいた高松商が優勝2回

故郷の代表校の、夏の甲子園での最高成績をご存知だろうか。何度も全国制覇した都道府県もあれば、頂点に届きそうで届かない都道府県もある。そこで夏の甲子園での最高成績を都道府県別に紹介する。今回は優勝2回の香川県、優勝1回の徳島県、優勝6回の愛媛県、優勝2回の高知県。

夏の甲子園の香川代表最高成績

四国は古くから野球が盛んで、4県とも全国制覇の経験がある。香川は1924年の第1回センバツ優勝校としても知られる名門・高松商が、1925年の第11回大会で東山中、静岡中、大連商、早稲田実を下し、初優勝を飾った。

さらに2年後の1927年も第一神港商（現神港橘）、北野中、福岡中、愛知商、広陵中を破って2度目の優勝を果たした。優勝メンバーには、後にプロで名監督として実績を残す水原茂がいた。

高松商はその後、1960年センバツで優勝。香川県勢としては観音寺中央（現観音寺総合）も1995年センバツで優勝している。

徳島は春5回優勝も夏は池田の1回きり

徳島県勢は春は徳島商、鳴門、海南、池田が2回の計5回優勝しているが、夏は1982年の池田が優勝した1回きりだ。

夏の甲子園の徳島代表最高成績

1982年の第64回大会。エースは後に南海入りする畠山準、後に巨人で活躍する水野雄仁は2年生でレフトだった。

蔦文也監督が鍛え上げた「やまびこ打線」は甲子園でも快音を響かせる。静岡、日大二、都城を下し、準々決勝では荒木大輔を擁する早稲田実に14－2で大勝。準決勝で東洋大姫路に4－3で勝つと、決勝は名門・広島商を寄せ付けず12－2で初優勝を飾った。

池田は翌春センバツも制して夏春連覇。3連覇を狙った1983年夏は準決勝で桑田真澄、清原和博が1年生だったPL学園に敗れた。

愛媛は松山商と西条で全国8位の計6回

愛媛は全国8位となる計6度の優勝を誇る野球王国。そのうち5度は松山商で、残る1度は西条だ。

夏の甲子園の愛媛代表最高成績

初優勝は10回目の出場だった1935年の第21回大会。松山商は海草中、嘉義農林、愛知商、育英商（現育英）を破って頂点に立った。後にプロで活躍し「猛牛」と呼ばれた千葉茂が優勝メンバーに名を連ねていた。

「松山東」として出場した1950年に2度目の優勝、さらに3年後の1953年も決勝で土佐と延長13回の激闘を制して3度目の優勝を果たした。

それから6年後の1959年、同じ愛媛県勢の西条が初優勝を飾る。法政二、松商学園、平安（現龍谷大平安）、八尾を下して決勝進出し、宇都宮工との決勝は延長15回表に6点を奪って8－2で勝利。戦前から続いた松山商の1強時代に終止符を打ち、全国に存在を知らしめた。

1969年は決勝で松山商・井上明と三沢・太田幸司が互いに譲らぬ投手戦を展開。0－0のまま延長18回引き分けとなり、翌日の再試合を4－2で制した松山商が4度目の優勝を果たした。

県勢6度目、松山商5度目の全国制覇が1996年の第78回大会だ。熊本工との決勝では、9回に「奇跡のバックホーム」と語り継がれるプレーで失点を防ぎ、延長10回に3点を奪って勝ち越し。明暗を分けるビッグプレーで栄冠をつかんだ。

高知と明徳義塾が全国制覇

高知県勢は高知と明徳義塾が1度ずつ優勝している。

夏の甲子園の高知代表最高成績