主将らがオンライン抽選会、8月10日開幕
新型コロナウイルス感染拡大のため中止された第92回選抜高校野球大会の代替試合として行われる2020年甲子園高校野球交流試合の組み合わせが決まった。
センバツ出場予定だった32校の主将らによるオンライン抽選会が7月8日に行われ、昨夏決勝と同じカードの履正社(大阪)-星稜(石川)、甲子園では初対決となる大阪桐蔭(大阪)-東海大相模(神奈川)など16試合が決定。8月10日に開幕し、各校1試合ずつを行う。13日、14日、18日、19日が予備日となっている。
ベンチ入りは例年の18人から2人増の20人。試合は無観客で行われ、9回で決着がつかない場合は延長10回からタイブレークとなる。
総合ランキング1位の東海大相模に対し、大阪桐蔭は15位
勝負の神様のいたずらか、トーナメントではない、1試合だけの晴れ舞台にもかかわらず、好カードが目白押しとなった。最大の注目は、やはり大阪桐蔭-東海大相模だろう。いずれも全国制覇の経験のある全国屈指の強豪だ。
SPAIAが昨秋の公式戦から独自に算出した総合ランキングでは、出場32校中、東海大相模と中京大中京が1位。走攻守ともにハイレベルで、仮にトーナメント制で実施されていれば優勝候補に挙げられていたはずだ。
大阪桐蔭は意外に低い15位。パワフルな打線の破壊力は凄まじいが、機動力や投手力に一抹の不安を抱える。ランキング通りなら東海大相模が有利だが、あくまで昨秋の成績を元に算出しているため、夏までの成長や今後どれだけ上積みできるかによって、予想が覆される可能性は十分にある
星稜のリベンジか、履正社の返り討ちか
昨夏決勝の再現となる履正社-星稜も注目のカードだ。履正社は昨秋公式戦のチーム打率.425が32校中トップ。元阪神・関本賢太郎氏の長男・関本勇輔や小深田大地ら昨夏の優勝メンバーが残っている。
しかし、履正社は盗塁が少ないこともあり、総合ランキングでは6位。走攻守でバランスの取れた北信越王者・星稜は3位と上回っている。昨夏決勝で敗れたリベンジに燃える星稜か、履正社が返り討ちにするか、息詰まる攻防が見られそうだ。
智弁学園-中京大中京も好カード。昨秋、明治神宮大会を制した中京大中京は総合ランキング1位。昨秋の実績からすれば、センバツでは大本命と見られていただろう。エース・高橋宏斗は大学進学希望とも伝わるが、プロのスカウト陣が注目していることは間違いない。
智弁学園は本塁打率が32校中トップ。前川右京は昨秋8試合で6本塁打を放ち、智弁OBで現巨人の岡本和真と比較されるほどのスラッガーだ。高橋VS前川は注目の対決となる。
また、最速151キロ右腕・中森俊介と左の強打者・来田涼斗擁する明石商(兵庫)と桐生第一(群馬)の一戦も見逃せない。
さらに鍛治舎巧監督率いる県岐阜商は九州王者の大分・明豊と激突。プロ野球のダイエーなどで活躍した佐々木誠監督率いる鹿児島城西は、加藤学園(静岡)と初陣対決となった。
詳しいデータとランキングは以下の記事を参照してほしい。開幕までに予習しておこう。
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