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近鉄は4選手が計5度、楽天は2選手が首位打者に輝く
プロ野球の2020年シーズンも残りわずか。気になるのが個人タイトル争いだ。
1950年の2リーグ分立以降で個人タイトルを獲得した選手数を球団別に調べてみた。首位打者は下表の通りとなっている。
首位打者のタイトルを獲得した選手が最も多い球団はロッテ。近鉄は4人、楽天は2人が首位打者に輝いている。今回は近鉄と楽天の歴代首位打者を振り返ってみたい。
ブルームは2年連続、「あぶさん」景浦のモデル・永淵洋三も
近鉄で初めて首位打者に輝いたのはジャック・ブルームフィールド（登録名ブルーム）だった。
1960年に来日したブルームは1962年に打率.374、翌1963年にも.335で2年連続タイトル獲得。1965年から南海に移籍し、通算757安打、打率.315の成績を残した。
東芝から1968年に近鉄入りした永淵洋三は、2年目の1969年に打率.333で首位打者。日本ハム移籍後の1979年に引退するまで通算962安打、打率.278の成績を残した。大の酒豪で、水島新司の漫画「あぶさん」の主人公・景浦安武のモデルとして知られている。
佐々木恭介は後に監督、新井宏昌は2000安打達成
佐々木恭介は新日鉄広畑から1971年ドラフト1位で近鉄入りし、1978年に打率.354、出塁率.398でタイトル獲得。通算883安打、打率.283の成績を残し、引退後は近鉄の監督も務めた。
PL学園から法政大を経て1974年ドラフト2位で南海に入団した新井宏昌は、1986年に近鉄移籍。1987年に打率.366で首位打者に輝いた。広角に打ち分ける打撃技術で通算2038安打をマーク。現在はソフトバンクの二軍打撃コーチを務めている。
リックと鉄平が2年連続首位打者
楽天初の首位打者はリック・ショートだった。
2003年にロッテでプレーし、1年でアメリカに帰ったものの、2006年に再来日。楽天での登録名はロッテ時代の「ショート」から「リック」となった。長打力はないが堅実な打撃を見せ、2008年には打率.332で首位打者。NPB通算5年で打率.314、617安打、35本塁打の成績を残した。
リックの翌年に首位打者に輝いたのが鉄平だ。津久見高（大分）から2000年ドラフト5位で中日入りし、2006年に楽天移籍。2009年に打率.327をマークしてタイトル獲得した。オリックス移籍後に引退するまで通算1002試合に出場して878安打、打率.278の成績を残した。
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