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サッカーポルトガル代表通算得点ランキング、C・ロナウドは国際Aマッチ世界最多記録

2022 4/11 06:00木村健
ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

史上初のW杯5大会連続得点記録も掛かるクリスティアーノ・ロナウド

サッカーの2022年FIFAワールドカップは11月20日からカタールで行われる。世界から予選を勝ち抜いた32カ国が集う4年に1度の「夢の祭典」。4月1日には本大会の組み合わせが決定。決勝は12月18日(日本時間24時)に予定されている。

欧州プレーオフを経て6大会連続出場を果たしたポルトガル代表の得点ランキングは以下の通りとなっている。

サッカーポルトガル代表の通算得点ランキング


1位は長々と説明するまでもない。「CR7」ことクリスティアーノ・ロナウドが115得点でトップだ。昨年9月1日に行われたカタールW杯欧州予選アイルランド戦で2得点。長らくイラン代表FWアリ・ダエイが保持していた国際Aマッチ通算得点数を塗り替え、世界トップスコアラーに立った。

技術、スピード、強靱なフィジカルは37歳になっても衰え知らず。カタールでは悲願の同国初優勝を狙うとともに、史上初の5大会連続得点記録も掛かる。

2位は両腕を翼のように広げるゴールパフォーマンスが印象的だった「アソリスの鳥人」ペドロ・パウレタの47得点がランクインした。W杯は2002年日韓大会と4位に入った2006年ドイツ大会に出場。クリスティアーノ・ロナウドが台頭してくるまで、同国のエース格として牽引した。

スタイルは「ザ・ストライカー」ともいうべきで、エリア内での両足シュートの正確性、またポジショニングと俊敏性にも優れていた。

イングランドW杯得点王のエウゼビオは41得点

3位は多くのウイイレ愛好者が使用したであろうエウゼビオ。64試合41得点と高い決定力を持つ伝説のストライカーだ。ポルトガル領アフリカ(現モザンビーク)出身で、「黒豹」と謳われたように爆発的な加速としなやかな身のこなしから放たれるシュートは相手の防御を無効にした。

同国にとって初出場となった1966年W杯イングランド大会では6試合9得点を挙げて得点王。現在も同国最高成績となる3位に導いた。

4位はルイス・フィーゴの32得点。ルイ・コスタ、パウロ・ソウザ、フェルナンド・コウトらとともに“黄金世代”と呼ばれたうちの1人で、右サイドのスペシャリストだった。スピードではなく緩急や相手の裏を突くドリブルが得意で、アシストだけではなく得点力も備えていた。

2000年7月にバルセロナから宿敵Rマドリードに移籍した際は物議を醸し、同年10月のクラシコでは豚の頭をピッチに投げ込まれたことでも有名だ。

ヌーノ・ゴメスは29得点で5位

5位はヌーノ・ゴメスで29得点。何か秀でた特徴があったわけではなく、ポルトガル代表では途中出場の方が多かったが、スピード、テクニック、ポジショニング、シュート精度と全体的にバランスが取れたストライカーだった。

敗れはしたものの2006年ドイツ大会3位決定戦・ドイツ戦でチーム唯一の得点を挙げるなど勝負強さも光った。W杯は2度出場。端正なマスクで女性に絶大な人気を博した。

6位には27得点でエウデル・ポスティガとなっている。ポルトでジョゼ・モウリーニョの薫陶を受けて大きく成長し、20歳6カ月だった2003年2月12日イタリア戦でA代表デビュー。パウレタの後継者としても期待されたストライカーだが、2度のW杯(2006年ドイツ大会、2014年ブラジル大会)では得点を挙げられず不発に終わった。

「マエストロ」ルイ・コスタは24得点

7位には「マエストロ」の愛称を持つルイ・コスタで24得点。黄金世代の稀代のゲームメーカーは、1993年3月、W杯アメリカ大会欧州予選スイス戦でA代表デビューを果たした。

W杯は2002年日韓大会のみに終わったが、EUROはイングランドで行われた1996年大会、ベルギーとオランダ共催となった2000年大会、そして母国開催の2004年と3大会出場している。EURO2000ではベスト4進出、同2004は準優勝に貢献。その大会後に代表を引退した。

現在はU-21日本代表GK小久保玲央ブライアンが所属するベンフィカの会長。また日本人少年がセリエAで活躍する漫画「VIVA! CALCIO」にも実名で登場している。

8位はナニの24得点が入った。高速ドリブル、高い決定力を誇るサイドアタッカー。19歳9カ月だった2006年9月1日・親善試合デンマーク戦でA代表デビューを果たし、そのまま代表に定着した。

W杯南ア大会欧州予選でもコンスタントに出場を続け、ボスニア・ヘルツェゴビナとのプレーオフでは2試合2アシストで本大会出場決定に貢献した。だが本大会開幕直前に左肩を負傷して離脱。自身初のW杯出場は2014年ブラジル大会まで待たなければならなかった。

ジョアン・ピント、シモン・サブローサ、ネネが9位タイ

9位は3人。ジョアン・ピントとシモン・サブローサ、ネネが入った。

ジョアン・ピントは黄金世代のストライカー。1メートル71と小柄ながら中盤の選手のような技術と速さとドリブルを持っていた。1トップではなく2トップのセカンドストライカーとして活きるタイプで、日韓大会ではパウレタとともに2トップを形成した。W杯出場は1回のみだが、EUROは2大会連続出場を果たした。

“フィーゴの後継者”と呼ばれたシモン・サブローサは、フィーゴやクリスティアーノ・ロナウドらを輩出した名門スポルティング・リスボンのアカデミーを経て1996年にトップチームデビュー。1999年にはバルセロナへの移籍を果たした。ドリブルが上手く左右両足で蹴れるキック精度が武器で、バルセロナでは輝けなかったがW杯には2006年と2010年の2度出場を果たした。

最後はネネ。1970年代に活躍したストライカーで、ベンフィカ一筋でプレーした。W杯出場経験はなかったが、34歳213日で奪ったEURO1984の1次リーグ・ルーマニア戦での得点はEURO2008でオーストリア代表FWイヴィツァ・ヴァスティッチ(名古屋でもプレー)に破られるまで大会最年長ゴール記録だった。

カタールW杯はクリスティアーノ・ロナウドにとっては年齢的に最後の大会になるかもしれない。ウルグアイ、ガーナ、韓国と難敵が揃うグループだが、ディオゴ・ジョタ(リバプール)やベウナウド・シウバ(マンチェスター・シティ)らタレントも揃っているだけに1次リーグ突破、その先へと突き進んでほしいものだ。

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