メッシが80得点でトップ、バティストゥータ、アグエロが続く
サッカーの2022年FIFAワールドカップは11月20日からカタールで行われる。世界から予選を勝ち抜いた32カ国が集う4年に1度の「夢の祭典」。本大会の組み合わせ抽選は4月1日に行われ、決勝は12月18日(日本時間24時)に予定されている。
南米予選はすでにブラジル代表とアルゼンチン代表の出場が決定。アルゼンチン代表の通算ゴール数ランキングは以下の通りとなっている。
歴代1位はFWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)。カタールW杯でも活躍が期待されるエースは国際Aマッチ通算158試合出場で80得点を挙げている。
バルセロナ時代にはクラブで勝ち得る全てのタイトルを手にしてきたが、アルゼンチン代表としては21年の南米選手権のみ。W杯は14年ブラジル大会の準優勝が最高成績となっている。常に比較されるディエゴ・マラドーナを超えるにはW杯タイトルは是非とも欲しい“最後の勲章”だ。
2位は「バティゴール!」で有名なガブリエル・バティストゥータ。幼少期はバスケットボールを楽しみ、また学業でも優秀だったため、本格的にサッカーをするようになったのは17歳からという南米では異色の経歴の持ち主だ。ただ強靱なフィジカルと豪快なシュートですぐさま頭角を現した。
94年アメリカW杯から3大会連続出場し、2大会連続でハットトリック達成。02年の日韓W杯後に代表引退を表明した。引退後はポロの選手としてプレーした。
3位はメッシの親友でもあるセルヒオ・アグエロ。昨年12月に不整脈と診断されたことで33歳で現役引退を決意したが、国際Aマッチ通算101試合42得点を挙げた。
インディペンデ(アルゼンチン)所属の05~06年に36試合18得点を挙げ、05年ワールドユース(現U-20W杯)での活躍もあり、世界から注目を集める存在に。1メートル73と小柄だがフィジカルバランスに優れ、俊敏性と高い決定力でゴールを量産した。カタールW杯にはコーチとして帯同するという噂もある。
マラドーナは34得点で5位
4位にはパルマやラツィオ(セリエA)などで活躍したエルナン・クレスポ。64試合35得点を挙げたストライカーはポストプレーもできれば、裏のスペースへの抜け出しも上手く、クロスへの入り方も巧み。まさに“万能ストライカー”といえよう。W杯には3度出場。96年アトランタ五輪では得点王に輝き、チームの銀メダル獲得に貢献した。
5位は“神の子”ディエゴ・マラドーナの34得点。86年メキシコW杯では5得点6アシストで同国を2度目の優勝に導き「マラドーナのための大会」と称された。使用禁止薬物検出によるW杯即時追放(94年アメリカ大会)やメディアへの空気銃乱射(94年)などプライベートではトラブルが絶えなかったが、86年W杯イングランド戦での「神の手ゴール」や「5人抜きゴール」など数々の伝説を残した。
貧困層への支援を惜しまない人間性も魅力の一つで、そのプレーのすさまじさと私生活での危うさや優しさは、今も“カリスマ”として世界中のファンの心に刻まれている。
6位はゴンサロ・イグアインの31得点(75試合)だ。フランス・ブレスト出身で2006年にはフランス代表に招集されたが辞退。翌年にアルゼンチン市民権を取得すると、2009年に当時指揮を執っていたマラドーナ監督に招集された。
10年南アW杯ではレギュラーとして、1次リーグ韓国戦でハットトリック。上手さと強さを兼備するストライカーとしてRマドリード(スペイン)やナポリ(イタリア)でもゴール量産。現在はMLSインテル・マイアミに所属する。
24得点のディ・マリアとルイス・アルティメが7位タイ
7位はアンヘル・ディ・マリアとルイス・アルティメの24得点だ。ディ・マリアは若い頃はサイドバックだったが、ウイングにコンバートされて才能開花。ドリブルでサイドを切り裂き、自らも得点を量産した。
アルティメは1938年12月2日生まれのストライカー。特筆すべきは国際Aマッチ通算25試合で24得点という驚愕の数字だ。1966年のイングランドW杯に出場し、3得点を挙げた。
9位はダニエル・パサレラの23得点だ。センターバックながら左足の強烈なFKを武器に得点を重ねた。24歳で主将を務めた1978年、地元アルゼンチンで開催されたW杯に出場し同国の初優勝に貢献。監督としては1998年フランスW杯で指揮を執った。
10位はレオポルド・ルケの22得点。1978年アルゼンチンW杯優勝時メンバーの1人で、大会期間中に家族が不慮の事故に遭う悲しみを抱えながら4得点を挙げた。名門リーベルプレートでも活躍した。
世界中で「〇〇のマラドーナ」「〇〇のメッシ」が生まれ、常に世界から注目を集める南米の雄。偉大な点取り屋を育んできた土壌は、脈々と受け継がれている。
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