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サッカーブラジル代表通算ゴール数ランキング、ネイマールは日本戦で最多9得点

2022 6/7 06:00木村健
ネイマール,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

ペレが77得点でトップ、続くネイマール

サッカーの2022年FIFAワールドカップは11月20日からカタールで行われる。世界から予選を勝ち抜いた32カ国が集う4年に1度の「夢の祭典」。本大会の組み合わせ抽選は4月1日に行われ、決勝は12月18日(日本時間24時)に予定されている。

南米予選はすでにブラジル代表とアルゼンチン代表の出場が決定。W杯最多優勝5回を誇るサッカー王国ブラジル代表の通算ゴール数ランキングは以下の通りとなっている。

サッカーブラジル代表通算ゴール数ベスト10


1位は「王様」ペレ。国際Aマッチ通算91試合77得点で、今も語り継がれる伝説の存在だ。1957年7月7日・アルゼンチン戦で16歳9カ月での代表デビューを果たし、いきなり1得点。17歳となった翌年1958年のスウェーデンW杯には背番号10を背負って出場した。

準々決勝ウェールズ戦ではW杯史上最年少17歳7カ月27日での得点を記録。さらに準決勝フランス戦では同最年少ハットトリックを達成するなど大会4得点をマークし、同国初優勝の立役者になった。

W杯には4回出場し3度優勝。ちなみに「背番号10=エース」という認識を世界のサッカーファンに植え付けたのは、1958年スウェーデン大会が最初だった。何かと比較されるマラドーナとは“犬猿の仲”としても有名だ。

2位はネイマールの74得点。過剰な演技が目に余る時はあるが、ドリブル、パス、シュート、アイデアと全てのプレーに華があるのは間違いない。サントスの下部組織時代から注目を集め、メッシやスアレスと3トップを形成したバルセロナでは全タイトルを獲得。ブラジル代表としてはデビューとなった2010年8月10日アメリカ戦で1得点。瞬く間に背番号10を背負う存在になった。

だがW杯では母国開催となった2014年ブラジル大会で4得点を挙げたものの、準々決勝コロンビア戦で負傷を負ってベスト4止まり。2018年ロシア大会は2得点で、チームも準々決勝敗退。優勝トロフィーを掲げたことはない。

2022年カタールW杯は、その大会後の代表引退を示唆しているだけに“最後のチャンス”になるかもしれない。またネイマールが最も得点を取った対戦国は日本代表で、通算9ゴールを挙げている。

フランスW杯MVPのロナウド、アメリカW杯MVPのロマーリオ

3位には“フェノメーノ(怪物)”ロナウドだ。全盛期は重戦車のようなドリブルと一瞬で相手を置き去りにする瞬発力で得点を量産。バルセロナ時代、ボビーロブソン監督が「私の戦術はロナウドだ」と言い放つなどケタ違いの存在感を発揮した。

ブラジル代表としてはW杯に4度出場。98年フランス大会では大会MVPに選出され、2002年の日韓W杯ではトレードマークだったスキンヘッドではなく前髪だけを残す“大五郎カット”で7試合8得点を挙げて大会得点王に輝き、優勝にも貢献。国際Aマッチ通算98試合62得点で、W杯通算15得点は歴代2位の記録だ。惜しむらくは慢性的な膝の負傷。ロナウドが負傷に悩まされなければ、ペレの得点記録を抜いていたかもしれない。

“悪童”ロマーリオは通算55得点で4位にランクインした。1987年5月23日のアイルランド戦で代表デビューを飾り、翌年は1988年にブラジル五輪代表としてソウル五輪準優勝。1990年のW杯イタリア大会では1試合出場に終わったが、真骨頂は94年アメリカ大会だった。

1次リーグで3ゴールを決めると準々決勝オランダ戦では先制弾。準決勝スウェーデン戦でも決勝ゴールを決めるなど5得点を叩き出し、同国4度目の優勝に貢献。同大会MVPを獲得した。

同国の英雄ペレに悪態を付いたり、宿命のライバル・アルゼンチン代表のMFシメオネに顔面パンチを食らわすなどピッチ外では問題児だったが、引退後の2010年には下院議員選挙に出馬して当選を果たしている。

“神様”ジーコは48得点

日本でもおなじみ“神様”ジーコが5位。フィニッシャーとしてもゲームメーカーとしても超一流で、国際Aマッチ通算71試合48得点を挙げている。1978年アルゼンチン大会から3連続でW杯出場。特に1982年スペイン大会はソクラテス、ファルカン、トニーニョ・セレーゾと共に「黄金のカルテット」を形成し、現在も「ブラジルサッカー史上最も魅了したチーム」と称えられているチームの中核を担った。

その後は90年に鹿島アントラーズの前身で、当時JSL2部の住友金属に入団。Jリーグ黎明期を支え、鹿島を常勝軍団へと導く“ジーコイズム”の注入に尽力した。そして2006年のドイツW杯では指揮官として、日本代表を率いた。

ブラジルでは非公式な試合がカウントされていることもあり、正確な順位が判明している5位までの記載とした。だが10位以内ならば1994年W杯アメリカ大会でロマーリオと2トップを組み“ゆりかごダンス”の生みの親ベベットや、バルセロナで一時代を築いたリヴァウドやロナウジーニョの名手も食い込んでくる。

次から次へと溢れ出してくるタレント。これもサッカー王国の所以だ。

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