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セ・リーグ最多二塁打は誰だ?【非タイトル部門ランキング】

2020 12/10 11:00SPAIA編集部
巨人の丸佳浩ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

巨人の丸佳浩が31二塁打でリーグトップ

プロ野球でタイトルや表彰の対象ではないものの、リーグ1位になった選手にスポットを当ててみたい。

今回はセ・リーグの「最多二塁打」。惜しくもホームランにならなかった二塁打もあれば、足で奪った二塁打もある。長距離打者でもアベレージヒッターでも打てるのが二塁打だ。いわゆる「中距離ヒッター」ばかりがランキング上位に並ぶのかと言えば、そうでもない。

2020年に規定打席に達したセ・リーグの打者のベスト5は下表の通りとなっている。

セ・リーグ最多二塁打ランキング


1位は巨人の丸佳浩。今季は31本もの二塁打を放った。プロ入りしてからマークした通算本塁打(201本)より多い253本の二塁打を放っているが、意外にもリーグ最多二塁打は初めてだ。

広角打法にパワー加わる

巨人移籍2年目の今季は120試合にフル出場し、423打数120安打の打率.284(リーグ12位)、27本塁打、77打点。長打力を示すIsoPは.270で、ヤクルト・村上宗隆、阪神・大山悠輔に次ぐリーグ3位となっている。

2013年に29盗塁で盗塁王に輝いた俊足は年々衰え、今季は8盗塁に終わったが、その分パワーアップしている印象だ。

SPAIAの打球方向データでは、最も多い右中間で24%、最も少ないレフト方向で16%と偏りが少ない。広角に打ち分ける技術にパワーが加わったことが、31二塁打につながったと言えるだろう。

現在、プロ通算1355安打。来季中に1500安打を達成すれば、その先に2000安打も見えてくる。脂の乗った31歳。「ひとりリーグ5連覇」を果たした優勝請負人は来季も期待できそうだ。

2位は青木宣親と村上宗隆が並ぶ

2位は青木宣親と村上宗隆のヤクルト勢が30本で並んだ。青木は38歳の今季、リーグ3位の打率.317をマーク。ホームランも18本放ち、長打率はプロ17年目にしてキャリアハイの.557だった。

若き主砲・村上は打率.307と、昨季の.231から大幅に上昇。28本塁打、86打点と申し分のない成績を残し、出塁率.427で初タイトルを獲得した。

4位は29本を放ったDeNAの梶谷隆幸。今季はチームメートの佐野恵太と最後まで首位打者を争い、タイトルには届かなかったもののキャリアハイの打率.323をマーク。IsoPは、リーグ1位の村上とは対照的にリーグ10位の.203と高くないが、パワーではなくスピードによる29二塁打と言えるだろう。

5位は巨人の坂本勇人で28本。今季は苦しんだ時期もあり、決してベストシーズンではなかったものの、通算2000安打も達成し、最終的には打率.289、19本塁打、65打点の成績だった。

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