阪神・西勇輝が17試合でリーグトップ
プロ野球でタイトルや表彰の対象ではないものの、リーグ1位になった選手にスポットを当ててみたい。
今回はセ・リーグの「最多QS」。QSとは「クオリティ・スタート」の略で、先発投手が6イニング以上を自責点3以内に抑えることを言う。投手の分業制が確立された現代野球では、完投が減った分、QSが先発投手を評価する有力な指標のひとつとなっている。
メジャーでは7イニング以上で自責点2以内のハイ・クオリティ・スタート(HQS)も用いられるが、日本ではあまり普及していない。近年、議論になっている沢村賞の選考基準には、7イニング以上で自責点3以内という独自のQSを補足項目に設定している。
2020年に規定投球回に達したセ・リーグの投手ベスト5は下表の通りとなっている。
1位は沢村賞の中日・大野雄大でも、最多勝の巨人・菅野智之でもなく、阪神の西勇輝。今季は21試合の登板で実に17試合でQSという安定した投球を見せた。