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パ・リーグ最少与四球はロッテ美馬学【非タイトル部門ランキング】

2020 12/22 06:00SPAIA編集部
ロッテ・美馬学ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

ロッテ・美馬学が25四球でリーグ最少

プロ野球でタイトルや表彰の対象ではないものの、リーグ1位になった選手にスポットを当ててみたい。

今回はパ・リーグの「最少与四球」。言うまでもなく、投手が与えるフォアボールは少ない方がいい。状況によって仕方ない四球もあるが、基本的にはコントロールが良い投手ほど四球は少ない。

2020年に規定投球回に達したパ・リーグの投手ベスト5は下表の通りとなっている。

パ・リーグ最少与四球ランキング


1位はロッテの美馬学。19試合で123イニングを投げて、与えたフォアボールは25、デッドボールは0だった。

球威よりコントロールで2桁勝利

美馬はプロ10年目、楽天からFA移籍して1年目の今季、自身3年ぶり2度目の2桁となる10勝(4敗)をマーク。防御率はリーグ6位の3.95だった。

ストレートの平均球速は144.4キロと驚くほど速い訳ではない。しかし、全体の32.8%を占めるスライダーとフォーク、シュート、カーブ、チェンジアップをコーナーに投げ分ける。

ストライクゾーンを9分割したSPAIAのゾーン別データでは、右打者の外角低めが32%を占めており、被打率も.235、このコースで17三振を奪っている。球威はなくても、打者から最も遠いコーナーに丁寧に投げ込むことでパ・リーグの強打者を封じているのだ。

2位のロッテ・石川歩は与四球率ではトップ

2位もロッテの石川歩で与四球26。9イニングあたりで与えた四球数を示すBB/9(与四球率)は、リーグ1位の1.75を記録している。イニング数の関係で美馬よりも高い数値となっており、コントロールの正確さでは遜色ないと言えるだろう。

3位は日本ハムの有原航平。今季は20試合に登板して8勝9敗、与四球は30だった。BB/9はリーグ3位の2.04を記録しており、高い制球力でメジャー挑戦を目指す。

4位はオリックスの山本由伸。スピードや球威に目がいきがちだが、実はコントロールもいい。126.2イニングで与四球は37。最多奪三振に輝いただけあって、奪三振と与四球の比率を示すK/BBは、リーグ1位の4.03だった。

5位は自身4度目の最多勝に輝いた楽天の涌井秀章。デッドボールも合わせた与四死球では山本由伸より少なく、正確なコントロールは健在だ。

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