出場わずか47試合、右膝治療のためすでに帰国
2020年も多くの外国人選手がプレーした日本のプロ野球。予想以上の大活躍をした選手や、逆にシーズン途中で退団した選手まで様々だった。
たとえメジャーで実績があっても、新天地で1年目から期待に応えることは簡単ではない。移籍組も含め、新加入した外国人選手を振り返ってみたい。
巨人に2020年から加入した外国人で最も話題を集めたのは、ベネズエラ出身のジェラルド・パーラだろう。メジャー通算1466試合に出場し、1312安打、88本塁打、522打点の実績。ナショナルズ時代の2019年にはワールドシリーズ優勝に貢献し、愛娘が好きな「ベイビー・シャーク」を登場曲にすると、ファンの間で「シャーク・ダンス」が大流行した。
人気、実力を兼ね備えた助っ人として営業面も含めて期待は大きかったが、右膝違和感で二軍落ちするなど、結果的には期待外れに終わった。
7番ライトで開幕スタメンを迎え、2戦目には初本塁打を放ったものの、成績は徐々に下降。結局、47試合出場で打率.267、4本塁打、13打点の成績を残し、10月13日に登録抹消された。右膝の治療に専念するため、すでに帰国している。
ドミニカ出身の21歳、育成契約だったエスタミー・ウレーニャはイースタン・リーグで打率.297、12本塁打、47打点の好成績を残し、9月17日に支配下選手登録された。9月23日の広島戦で一軍デビューし、今季は11試合出場で18打数3安打(打率.167)、2四球、8三振だった。
またシーズン開幕後の6月25日には、池田駿との交換トレードで楽天からゼラス・ウィーラーが加入。98試合に出場して打率.247、12本塁打、36打点の成績だった。戦力としてだけでなく、明るい性格でベンチの盛り上げ役となり、アニメ「ハクション大魔王」に似ている風貌からグッズが製作されるなど営業面でも貢献した。