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パ・リーグ被本塁打率ランキング、山本由伸に続く日本ハム3人衆

2021 8/7 06:00SPAIA編集部
オリックスの山本由伸,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

今季はタイトル独占チャンスの山本由伸

ホームランを打たれにくいのは好投手の条件のひとつだろう。球質が重い、コントロールがいい、変化球が切れるなど要因は様々あるが、いずれにしても、たった1本打たれただけで即失点となる被本塁打は少ないに越したことはない。勝負どころで本塁打を打たれる投手を「一発病」と揶揄するのも、そのダメージが大きいからに他ならない。

今季前半戦パ・リーグの規定投球回以上の投手で、1試合に喫する本塁打数を示すHR/9(被本塁打率)が最も低かったのはオリックスの山本由伸。16試合に登板して被本塁打わずか5本、HR/9は0.40を記録している。

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2019年に最優秀防御率、昨季は最多奪三振に輝き、侍ジャパンの一員として東京五輪にも出場。今や球界を代表する右腕は今季もすでに9勝(5敗)を挙げており、リーグトップの防御率1.82をマークするなど文句のない働きを見せている。

平均152キロのストレートに同144.8キロのフォーク、さらにカーブ、カットボール、シュート、スライダー、チェンジアップと球種も豊富。日本代表の稲葉篤紀監督が先発、リリーフ両方の起用を示唆していたのは、被本塁打が少ないことも一因だろう。試合後半で一発を浴びると一気に形勢逆転される危険性をはらむからだ。

自身初の2桁勝利は目前、初の最多勝のタイトルも現実味を帯びる。121奪三振もリーグトップだけに、今季はタイトル独占のチャンス。後半戦もチームを引っ張る活躍ができれば、25年ぶりの優勝にも近付くだろう。

トップ5のうち3人は伊藤大海、上沢直之、加藤貴之の日本ハム勢

2位は0.44の日本ハム・伊藤大海。苫小牧駒澤大から入団1年目のルーキーだが、前半だけで7勝4敗、防御率2.42の好成績を残している。登板数が13試合と少ないこともあるが、被本塁打は山本より少ない4本。侍ジャパンにも選出されており、今後の成長が楽しみな投手の一人だ。

3位も同じ日本ハムの上沢直之で0.56。今季は6勝4敗、防御率3.43をマークしており、3年ぶりの2桁勝利も射程圏に捉えている。専大松戸高から入団して10年目だが、まだ27歳と年齢的にはさらなる成長が期待できる。

4位は0.60の西武・今井達也。前半戦は6勝3敗、防御率2.60の成績を残している。作新学院高で全国制覇してから5年。後半戦も一皮むけた投球に期待がかかる。

5位は日本ハムの加藤貴之で0.66。ベスト5のうち3人は日本ハムの投手となった。ただ、本格派右腕の上位4人に対し、加藤は緩急自在のサウスポー。球威で抑え込むのではなく、的を絞らせない投球で被本塁打を減らしている。前半戦は3勝(5敗)どまりだったが、後半戦でどこまで成績を伸ばすか注目だ。

平良海馬は被本塁打0、最多は二木康太の16本

ちなみに規定投球回に達していない先発投手では、オリックスの左腕・田嶋大樹が0.42と低い。前半戦は5勝5敗、防御率3.45とまずまずの成績で、チームの優勝のためにも白星を上積みしたい。

楽天のゴールデンルーキー・早川隆久も0.56を記録している。ドラフトで4球団競合した左腕は、噂に違わぬ実力を発揮。すでに7勝(3敗)を挙げており、オリックス・宮城大弥らと争う新人王の有力候補でもある。

その宮城は被本塁打7本でHR/9は0.67。決して悪い数字ではないが、防御率2.10と抜群な割には本塁打を浴びていると言えるかも知れない。

クローザーも含めると、39試合連続無失点の日本記録を樹立した西武の平良海馬は、1本も本塁打を喫していない。前半だけで23セーブを挙げた楽天・松井裕樹も被本塁打は1本のみでHR/9は0.22を記録している。

逆に最も被本塁打が多いのはロッテ・二木康太の16本。次いでソフトバンク・石川柊太と西武・高橋光成の15本となっている。

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