「日米の違い」に戸惑い?打率.258、12本塁打
2020年も多くの外国人選手がプレーした日本のプロ野球。予想以上の大活躍をした選手や、逆にシーズン途中で退団した選手まで様々だった。
たとえメジャーで実績があっても、新天地で1年目から期待に応えることは簡単ではない。移籍組も含め、新加入した外国人選手を振り返ってみたい。
今季開幕前に最も大きな話題を集めたのはオリックスだろう。メジャー通算1939安打、282本塁打をマークし、MLBオールスター出場5回、アメリカ代表としてWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)出場など、輝かしい実績を持つアダム・ジョーンズと2年契約を結んだのだ。
新型コロナで開幕が遅れたのは計算外だったとはいえ、今季の成績は物足りないと言わざるを得ない。開幕から8月まではほとんどの試合で4番だったが、徐々に5番や6番が増え、スタメンを外れる試合もあった。
打率.258、12本塁打、43打点は、推定2年800万ドル(約8億4000万円)に見合った活躍とは言えない。11月3日に帰国する際には「日本の野球は確実にアメリカの野球とは異なるが同じ野球。日本の野球の文化を学び、その上で戦略の違いを楽しむことができた。来年、来日した際には心身ともに素晴らしいコンディションでシーズンに臨みたい」と日米の違いに戸惑ったことを明かした。
今季は吉田正尚が首位打者獲得。来季はジョーンズが額面通りに働き、T-岡田らとクリーンアップを組めれば打線の迫力は増すはず。2年目の本領発揮が期待される。