MLB通算282本塁打のスーパースター
今年も多くの新外国人選手が海を渡ってやってくる。その顔ぶれを見ると、MLBで実績を残している選手も多い。巨人は昨シーズン、ナショナルズで世界一に輝いたメンバーでもあるヘラルド・パーラを獲得。MLB通算1312安打を放っており、まだ32歳と若い。登場曲である「ベイビーシャーク」の話題も大きく取り上げられている。
ソフトバンクは2013年に17勝を挙げた左腕のマット・ムーアを獲得。昨シーズンは未勝利に終わっているが、こちらも30歳と若く、衰えるには少し早い。
そしてなんと言ってもオリックスが獲得したアダム・ジョーンズだろう。MLB通算1939安打、282本塁打は群を抜く。すでに来日しており西村徳文監督も中軸としての期待を寄せている。
そんなジョーンズはMLBで14年間プレーしてきた。そのため、今シーズンから日本でプレーするその他の外国人投手とMLBの舞台で多くの対戦があった。その対戦結果を振り返ってみたい。
ムーアとは36度の対戦で打率.353
パ・リーグ2連覇中の西武に加わった新外国人投手であるショーン・ノリン(ブルージェイズ)とは、ジョーンズがオリオールズ時代の2013年に1度対戦している。その試合がMLB初登板初先発だったノリンに対し三塁ゴロに倒れた。それ以降は対戦機会に恵まれず、打率.000(1打数0安打)という結果に終わっている。ちなみにこの試合では、ノリンの後ろを川崎宗則が守っていた。
ソフトバンクに加入したムーアは、ジョーンズが長く在籍していたオリオールズと同地区のレイズに在籍していたため対戦が多い。2012年から2016年までの5年間で、2014年を除く4年間で相まみえている。
通算成績を見ると打率.353(34打数12安打)、3本塁打、8打点とジョーンズが打ちこんでいる。しかし最後の対戦となる2016年シーズンは打率.100(10打数1安打)、1本塁打、2打点となっており、本塁打こそ放ったものの苦手にしていた。今年、パ・リーグで対戦があれば4年ぶりとなるが、はたして軍配はどちらに挙がるだろうか。
バーヘイゲン相手には打率.800
年が明けてから獲得の発表があったJT.シャギワ(楽天)とは昨年対戦があり、打率.500(2打数1安打)だった。対戦そのものが2打席しかなく参考程度ではあるが、好結果を残しているのは悪くない。
日本ハムにやってきたドリュー・バーヘイゲンとも相性がいい。2016年から2018年までの3年間で6打席の対戦があり、打率.800(5打数4安打)、2本塁打、4打点と得意にしていた。初対戦では初球を本塁打しており、2本塁打目となった2017年の対戦でも2球目をスタンドに放り込んでいる。バーヘイゲンに対しては、すべて3球以内で勝負がついており早打ちが目立った。
最後の対戦は2018年となっており、昨シーズンは対戦がない。2年ぶりの顔合わせとなる今年も、ジョーンズは相性の良さを見せてくれるのだろうか。
なお、リード・ギャレット(西武)、タイラー・ヒギンス(オリックス)、チアゴ・ビエイラ(巨人)、エンジェル・サンチェス(巨人)、マイケル・ピープルズ(DeNA)、ジョン・エドワーズ(阪神)、ジョー・ガンケル(阪神)、タイラー・スコット(広島)、DJ.ジョンソン(広島)、ルイス・ゴンサレス(中日)、ガブリエル・イノーア(ヤクルト)、マット・クック(ヤクルト)とはMLBでの対戦がなかった。
過去のデータを見る限り、ジョーンズと同じく、今年からNPBへとやってくる外国人選手で対戦がある投手との相性は悪くなさそうだ。しかし、あくまでこれはMLBという舞台での話。NPBでも同じように結果を残してくれるのだろうか。新外国人選手たちの対戦に注目だ。
【関連記事】
・オリックスがアダム・ジョーンズを獲得 なぜ大物ベテランは来日を決めたのか
・2020年プロ野球・オリックスバファローズ記事まとめ