筒香嘉智の穴埋める20本塁打
2020年も多くの外国人選手がプレーした日本のプロ野球。予想以上の大活躍をした選手や、逆にシーズン途中で退団した選手まで様々だった。
たとえメジャーで実績があっても、新天地で1年目から期待に応えることは簡単ではない。移籍組も含め、新加入した外国人選手を振り返ってみたい。
DeNAはタイラー・オースティンが「大当たり」だった。筒香嘉智が抜けた穴を埋めるべく獲得したメジャー通算33本塁打の右の長距離砲。オープン戦で12球団トップタイの4本塁打を放ち、2019年まで2年連続本塁打王のネフタリ・ソト、来日8年目のホセ・ロペスとの野手3人態勢で臨む今季への期待が膨らんだ。
AB/HR11.9は断トツトップ、来季残留決定
シーズンでは打率.286、20本塁打、56打点と好成績を収めた。惜しまれるのは2度の登録抹消だ。
1度目は7月13日に右手人差し指の腫れ、2度目は8月5日に首の張りで1カ月以上の二軍調整。右翼守備でフェンスに激突したことによる「名誉の負傷」だったが、チームにとっては痛手だった。
10月にはなんと11本ものアーチをかけた。規定打席には達していないが、本塁打を打つまでにかかる打席数を示すAB/HRは11.9でチーム断トツトップ。25本塁打を放ったソトでさえ17.0だから、芯に当たればスタンドに放り込む力はナンバーワンだろう。
すでに2021年の残留が決定。来季はケガがなければ、さらなる活躍が期待できそうだ。