わずか9本塁打、22打点に終わる
2020年も多くの外国人選手がプレーした日本のプロ野球。予想以上の大活躍をした選手や、逆にシーズン途中で退団した選手まで様々だった。
たとえメジャーで実績があっても、新天地で1年目から期待に応えることは簡単ではない。移籍組も含め、新加入した外国人選手を振り返ってみたい。
リーグ優勝を果たしたソフトバンクで誤算だったのは、ウラディミール・バレンティンの不振だろう。ヤクルト時代の2013年に日本プロ野球新記録の60本塁打を放つなど、NPB通算288本塁打をマーク。来日9シーズンが経過して外国人枠から外れ、2年契約でソフトバンクに移籍した今季はコロナ渦でアルフレド・デスパイネとジュリスベル・グラシアルの来日が遅れたこともあり、バレンティンへの期待は大きかった。
6月19日の開幕は4番で迎え、同25日の西武戦で1号、2号を放ったものの、本塁打数はなかなか伸びず、打率1割台に低迷。次第に打順も5番、6番と下降し、8月21日には再調整のため登録抹消された。
10月2日に再登録されたが、結局60試合出場で打率.168、9本塁打、22打点。ケガによって出場15試合に終わった2015年を除くと、来日10年目で最低の成績に終わり、NPB通算300号もあと3本に迫りながら到達できなかった。