15勝で優勝に貢献したディッキー・ゴンザレス
日本プロ野球界では世界各国の選手がプレーしてきた。その中でプエルトリコ出身のベストピッチャーは誰だろうか。まずは主な投手から見ていこう。
ルイス・アキーノはメジャー通算31勝を挙げた右腕。1996年に近鉄に入団し、25試合に先発して11勝をマークしたものの、この年限りで退団となった。
ディッキー・ゴンザレスは2004年にヤクルト入団。2006年には17試合に先発して9勝を挙げた。2009年に巨人に移籍すると、開幕6連勝を飾り、オールスターにも出場するなど大活躍。15勝2敗、防御率2.11の好成績で優勝に貢献した。ロッテに移籍した2013年限りで退団するまで、NPB実働9年で45勝41敗6ホールドをマークした。
ジオ・アルバラードは2010年から広島に加入。190センチを超える長身から多彩な変化球を投げ分け、1年目は8勝を挙げた。2012年はDeNAでプレーし、NPB通算3年で12勝21敗の成績を残している。
2011年に台湾で16勝を挙げて最多勝に輝いたオーランド・ロマンは翌2012年にヤクルト入りし、1年目は先発として9勝。2年目以降はクローザーやセットアッパーとして活躍し、NPB通算4年で18勝22敗6セーブ27ホールドの成績を残した。
ベストピッチャーはオーランド・ロマン
では、プエルトリコ出身のベストピッチャーは誰だろう。4投手のNPB通算防御率、1イニングあたり何人の走者を出したかを示すWHIP、9イニングあたりの奪三振数を示すK/9、9イニングあたりの被本塁打数を示すHR/9を比較した。
防御率とHR/9はロマンがトップ、K/9はアルバラード、WHIPはアルバラードとゴンザレスが並んだ。評価の分かれるところだが、通算成績12勝21敗と大きく負け越しているアルバラードより、先発から中継ぎ、抑えとして活躍したロマンをベストピッチャーに推したい。
いずれにしても、大物の多い野手に比べると、少し物足りない投手陣。今後、プエルトリコから歴史に残るような名投手が来日することを楽しみに待とう。
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