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高校野球の県内ライバル校伝説【新潟・山梨・愛媛・大分】

2020 5/9 11:00SPAIA編集部
イメージ画像ⒸJoseph Sohm/Shutterstock.com
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日本文理vs中越【新潟県】

高校野球で甲子園に出場するためには、地方大会でどうしても勝たなければいけない相手がいる。同一都道府県内でしのぎを削ってきた宿命のライバルを紹介していく。

2009年に日本文理が夏の甲子園で準優勝するなど、近年レベルアップしている新潟。2013年以降の7年間は日本文理が4回、中越が3回と両校で選手権代表を分け合っている。

日本文理は2009年夏決勝の中京大中京戦で、9回に1点差まで詰め寄る猛攻撃の末に準優勝し、一躍全国区となった。センバツも5回出場しており、2006年にベスト8進出、準々決勝で準優勝した清峰(長崎)に敗れた。

中越はセンバツ出場はないものの、夏は11回出場している。県内では強いが、甲子園では1994年の3回戦が最高で、白星もその年の2勝のみ。新潟県勢は甲子園で春夏通算31勝と全都道府県で最少だけに、今後の躍進が期待される。

新潟県のライバル校比較

山梨学院vs東海大甲府【山梨県】

2019年に春夏連続出場した山梨学院は近年の充実が目覚ましい。2016年から4年連続で夏の甲子園に出場と、県内では無敵状態だ。甲子園では2回戦が最高だが、2019年秋は県大会で優勝し、関東大会でも準優勝。今春センバツに出場予定だった。そろそろ聖地でも上位進出が期待される。

実績では山梨学院を上回るのが東海大甲府。1985年夏(準決勝で宇部商に敗戦)、1987年春(準決勝でPL学園に敗戦)、1990年春(準決勝で近大付に敗戦)、2004年夏(準決勝で駒大苫小牧に敗戦)、2012年夏(準決勝で光星学院に敗戦)と春夏計5回のベスト4進出の実績がある。山梨県勢の初優勝はそう遠くないかも知れない。

山梨県のライバル校比較

松山商vs済美【愛媛県】

愛媛の高校球界を長年引っ張ってきたのが松山商だ。センバツは16回の出場で優勝2回、選手権は26回出場して優勝5回。しかも1969年夏の決勝で、太田幸司擁する三沢(青森)と延長18回引き分け再試合の死闘を繰り広げたり、1996年夏の決勝、熊本工(熊本)戦で「奇跡のバックホーム」と語り継がれる名場面を演じるなど、歴史に残る名勝負も数多い。ただ、ベスト4進出した2001年夏を最後に甲子園から遠ざかっており、復活が待たれる。

21世紀に入ってから松山商に替わって愛媛の覇権を握りつつあるのが済美だ。2004年センバツで福井優也(現楽天)を擁して初出場初優勝し、同年夏も初出場で準優勝という華々しい甲子園デビューを飾ると、2013年センバツで準優勝、2018年夏はベスト4と、全国レベルの実力を証明。今治西や松山聖陵、宇和島東などとしのぎを削るが、実績ではリードしている。

愛媛県のライバル校比較

明豊vs大分商【大分県】

大分県勢で唯一の全国制覇を果たしたのが津久見。ただ、川崎憲次郎(元ヤクルトなど)を擁して春夏連続ベスト8入りした1988年以来、甲子園から遠ざかっている。

現在の大分を代表するのは明豊だろう。甲子園出場は春3回、夏6回と多くないが、春はベスト4進出の実績があり、夏も今宮健太(現ソフトバンク)のいた2009年など3度のベスト8がある。

大分商も春5回、夏15回甲子園出場の実力校だ。岡崎郁(元巨人)のいた1979年夏など、計5度のベスト8が最高成績。2019年秋の九州大会決勝では明豊に敗れたものの準優勝し、今春センバツに出場予定だった。明大を経て広島にドラフト1位で入団した森下暢仁も大分商OB。

大分県のライバル校比較

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