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野上亮磨、大和らが移籍した2017年FA戦線の答え合わせ、移籍後の成績は?

2021 6/10 06:00SPAIA編集部
巨人・野上亮磨とDeNA・大和ⒸSPAIA
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野上亮磨は巨人移籍後5勝どまり

プロ野球選手のフリーエージェント権行使は大別すると2つに分かれるのではないだろうか。実績の豊富な選手がより高いレベルで力を試したい、憧れの球団でプレーしたいという場合と、出場機会を求めてポジションの空いていそうな球団を選ぶ場合だ。

前者はメジャー挑戦がその典型で、国内でも高額オファーが届くようなビッグネームが該当する。後者はレギュラーに届きそうで届かず、年俸も比較的安いため獲得する球団も費用対効果を見極めた上でオファーを出す。

2017年はどちらのパターンも存在したが、移籍後の成績は明暗が分かれている。国内FA宣言したのが西武・野上亮磨、日本ハム・増井浩俊、阪神・大和、海外FA宣言がソフトバンク・鶴岡慎也、オリックス・平野佳寿、日本ハム・大野奨太、ロッテ・涌井秀章の計7人。そのうち涌井は残留したため、新天地に移籍したのは6人だった。

2017年にFA移籍した選手の移籍先通算成績


日産自動車から2008年ドラフト2位で西武入団した野上亮磨は、自身2度目の2桁勝利となる11勝(10敗)を挙げた2017年オフにFA宣言。推定年俸5000万円の右腕は3年総額4億5000万円という好条件で巨人入りした。

しかし、移籍1年目の2018年は4勝4敗1ホールド、翌2019年は1勝2敗1セーブ3ホールドに終わり、昨季は一軍登板なし。推定年俸3000万円と大幅ダウンした今季は、ここまで9試合登板で0勝1敗1セーブ4ホールドの成績を残しているが、5月19日に登録抹消されている。

オリックス増井浩俊は先発転向、DeNA大和は打撃でも貢献

東芝から2009年ドラフト5位で日本ハム入りした増井浩俊は、2012年に最優秀中継ぎ投手に輝くなど中継ぎ、リリーフとして活躍。2017年にFA宣言してオリックスと推定4年総額12億円の大型契約を結んだ。

1年目は2勝5敗35セーブ9ホールドをマーク。2018年には史上4人目の12球団セーブ、2019年には通算150セーブ&150ホールドを記録したが、昨季から先発に転向した。今季はローテーションの一角を担って2勝を挙げている。

樟南高から2005年ドラフト4位で阪神に入団した大和は、ショートの不動のレギュラー、鳥谷敬がいたため、内外野どこでも守れるユーティリティープレーヤーとして活躍した。内野には西岡剛や上本博紀がおり、さらに北條史也、糸原健斗ら若手の台頭もあってポジションは固定されず、一度はスイッチヒッター転向を試みるなど、器用さゆえに起用法が一定しなかった。

2017年オフにFAでDeNA入り後は、内野陣が手薄なチーム事情もあってほぼショートで起用され、本来の右打ち一本に戻した。2019年には自己最多の137試合に出場。今季は高い得点圏打率を誇り、打撃でもチームに貢献している。

中日・大野奨太は昨季一軍出場なし

鶴岡慎也はプロ入り以来11年間所属した日本ハムから2013年オフにFA宣言し、ソフトバンクに移籍した。2016年に103試合に出場したが、翌2017年には甲斐拓也の台頭でわずか29試合出場に激減。2度目のFAで古巣・日本ハムに復帰した。2019年から一軍バッテリーコーチを兼任している。

平野佳寿は京都産業大から2005年の希望入団枠でオリックス入りし、2011年に最優秀中継ぎ投手、2014年に最多セーブに輝くなど主に中継ぎ、クローザーとして活躍。2017年に海外FA権を行使してダイヤモンドバックスと2年契約を結んだ。

1年目の2018年は75試合、翌2019年は62試合に登板し、計9勝8敗4セーブ47ホールドをマーク。2020年はマリナーズに移籍し、今季からオリックスに復帰している。

岐阜総合学園高から東洋大を経て2008年ドラフト1位で日本ハム入団した大野奨太は、2017年オフにFA宣言して、地元に近い中日に移籍。推定年俸5500万円から倍近くに跳ね上がったが、1年目の2018年が63試合出場、2019年は34試合出場にとどまり、昨季はプロ入り初の一軍出場なしに終わった。今季は2年ぶりの一軍出場を果たしたい。

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