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肩で魅せ、バットで魅せた古田敦也【思い出のオールスター⑪ヤクルト編】

2019 7/11 07:00勝田聡
東京ヤクルトスワローズ時代の古田敦也ⒸYoshihiro KOIKE
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ⒸYoshihiro KOIKE

1991年に「肩」でMVP

1990年代、ヤクルトは黄金時代を築いていた。関根潤三監督から野村克也監督へ変わり、「ID野球」を提唱。その結果、4度のリーグ優勝と3度の日本一を成し遂げたヤクルトは、正にプロ野球界の中心的存在だったと言っても過言ではない。その中でも、打撃、守備、そしてリーダーシップに優れた捕手としてチームを引っ張っていたのが古田敦也だった。

プロ入り2年目の1991年。オールスター第1戦でスタメンマスクをかぶった古田は、松永浩美(阪急)、白井一幸(日本ハム)、秋山幸二(西武)が仕掛けた盗塁をすべて刺した。いずれも足には自信があり、30盗塁以上の記録を持つ選手ばかり。秋山に至っては、前年の1990年に51盗塁で盗塁王にも輝いていた。そんな快足自慢の猛者たちに盗塁を許さなかったことでMVPを受賞。打撃ではなく、肩が評価されたのだ。

2018年の日本シリーズでは、甲斐拓也が「甲斐キャノン」と称される肩でMVPを受賞したのは記憶に新しいが、その27年前には、舞台は違えど古田敦也が強肩でMVPを受賞していたのである。

奇しくも、この年のオールスターゲーム開催時に古田は25歳、甲斐も昨年の日本シリーズ開催時は25歳だった。

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