トップは山﨑康晃、続く宮﨑敏郎、三嶋一輝
昨季、最下位に終わったDeNA。国内FA権を取得した宮﨑敏郎が残留し、ルーキー牧秀悟も大活躍、日本ハムを自由契約になった大田泰示が加入するなど、打線はリーグ屈指の強力さを誇る。投手陣を整備できれば、Aクラス浮上の可能性も十分にあるだろう。
年俸は選手の実力を示すと言われるが、最も稼いでいるのは誰だろうか。外国人選手を除く2022年の年俸ランキングが下の表だ(金額は推定)。
トップは2億8000万円で現状維持の山﨑康晃。2018、19年に最多セーブに輝くなどクローザーとして活躍してきたが、2020年から不調に陥り中継ぎに配置転換された。
昨季は60試合登板で3勝2敗1セーブ27ホールド、防御率3.27。通算170セーブの右腕はクローザー復帰へ意欲を示している。かねてからメジャー希望を明言しており、順調にいけば今季中に海外FA権を取得するだけに気合が入っているだろう。
2位は3000万円アップの2億円で6年契約を結んだ宮﨑敏郎。プロ9年目の昨季は打率.301、16本塁打、73打点の好成績を残し、去就が注目されていたが、FA権は行使せずに残留を決めた。事実上の生涯DeNAを宣言した33歳は2017年以来2度目の首位打者を狙う。
3位は1億2000万円の三嶋一輝。昨季は3勝5敗23セーブをマークし、1000万円アップで3年契約を結んだ。今季もブルペンの中心を担いたい。
桑原将志は5600万円アップ
4位は1億1000万円の佐野恵太と伊藤光が並んだ。2020年に首位打者に輝いた佐野は昨季も全試合に出場して打率.303、17本塁打、72打点の好成績。4000万円アップで大台を突破し、セ・リーグを代表する強打者の一人となった。ドラフト9位で入団して6年目の今季も主軸として活躍が期待される。
2018年に髙城俊人、白崎浩之との交換トレードで赤間謙とともにDeNAに移籍した伊藤は、2020年から4年契約を結んでおり、現状維持で契約更改。昨季はケガもあって53試合出場で打率.213に終わったが、今季は出場機会を増やしたい。
6位は1億500万円の桑原将志。福知山成美高から入団10年目だった昨季は打率.310、14本塁打、12盗塁をマークし、リードオフマンとして大きく飛躍した。5600万円アップで一気に大台に乗せ、4年契約を結んだ。今季も強力打線を引っ張る切り込み隊長として期待される。
7位は1億円で現状維持の今永昇太。2020年10月に左肩のクリーニング手術を受けたため昨季は出遅れたものの、19試合に登板して5勝5敗の成績を残した。2019年に13勝を挙げた実績もあるだけに、7年目の今季は2桁勝利が期待される。
牧秀悟は7000万円で9位
8位は9000万円の大和。阪神からFA移籍して4年目の昨季は106試合に出場して打率.252だった。FA権を行使して残留し、1億円から1000万円ダウンで新たに2年契約。今季も堅実な守備で存在感を発揮したい。
9位はルーキーイヤーに大活躍した牧秀悟が一気にランクインした。昨季は打率.314、22本塁打、71打点。新人としては史上初のサイクル安打もマークし、5700万円アップの7000万円となった。今季の活躍次第では3年目の1億円到達も十分に可能だ。
10位は6500万円の三上朋也。昨季は40試合登板で2勝1敗3ホールド、防御率3.86で125万円アップとなった。ブルペンを支える貴重な存在だ。
昨秋ドラフトでは1位で小園健太(市和歌山高)、2位で徳山壮磨(早稲田大)、4位で三浦銀二(法政大)、5位で深沢鳳介(専大松戸高)と投手を重点的に指名。投手陣の底上げで巻き返しなるか注目だ。
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