浅村栄斗は5億円、則本昂大は3億円
2022年の日本プロ野球界で最高年俸を稼ぐのは楽天の田中将大。ヤンキースを退団して古巣に復帰した2021年から2年契約を結んでおり、2年連続でトップに君臨している。
日本球界の年俸が底上げされてきたとはいえ、2位はソフトバンク・柳田悠岐の6億2000万円だから田中の年俸はずば抜けて高い。Jリーグのヴィッセル神戸でもアンドレス・イニエスタを破格の条件で連れてきた親会社の資金力によるところは大きいだろう。
楽天の外国人選手を除いた今季年俸ランキングは以下の通り。高年俸選手がズラリと並んでいる(金額は推定)。
田中は復帰1年目の昨季はまさかの4勝どまり。ただ、23試合に登板してQS(6回以上自責点3以下)は17回、防御率はリーグ5位の3.01と安定した投球を見せており、味方打線の援護に恵まれなかった側面もある。今季は最高年俸に恥じない成績を残して優勝に貢献したい。
2位は5億円で現状維持の浅村栄斗。西武からFAで楽天に移籍した2019年から4年契約を結んでおり、今季が最終年となる。昨季は打率.269、18本塁打、67打点。3年連続でマークしていた30本塁打もストップし、今季にかける意気込みは強い。
3位は3億円で現状維持の則本昂大。2019年から異例の7年契約を結び、3年目だった昨季は3年ぶりの2桁となる11勝(5敗)を挙げた。プロ通算96勝をマークしており、大台の100勝まであと4勝に迫っている。
岸孝之と松井裕樹が2億5000万円で並ぶ
4位は岸孝之と松井裕樹が現状維持の2億5000万円で並んだ。岸孝之は西武からFAで移籍した2017年から結んだ4年契約を終え、2021年は2年契約の1年目だった。9勝10敗、防御率3.44の成績を残して、通算150勝にあと9勝まで迫っている。
松井裕樹は2020年から4年契約を結び、2年目だった昨季は2敗24セーブ、防御率0.63の好成績。しかし、8月末にケガで戦線離脱したため、今季はシーズンを通して活躍したい。
6位は2億円の鈴木大地。ロッテからFAで移籍した2020年に4年契約を結んでおり、昨季は全試合出場して打率.277、10本塁打、53打点だった。今季は自身初の打率3割が期待される。
7位は1億2000万円の島内宏明。昨季は96打点で自身初のタイトルを獲得したが、昨年から4年契約を結んでいたため現状維持となった。現在、通算909安打、83本塁打をマークしており、今季中に節目の1000安打、100本塁打を突破したい。
涌井秀章は6勝どまりで5000万円ダウン
8位は1億1000万円の2人が並んでいる。涌井秀章は昨季6勝8敗、防御率5.04と不本意な成績に終わり、5000万円ダウン。現在、通算150勝の35歳は通算200勝達成のためにも2桁勝利を狙う。
銀次は2020年から3年契約を結んでいるため現状維持の1億1000万円。昨季はケガもあって35試合出場にとどまり、悔しいシーズンとなった。契約最終年の今季にかける意気込みは相当だろう。
10位は9500万円の炭谷銀仁朗。昨年7月に巨人から金銭トレードで加入し、楽天では51試合に出場したものの5500万円ダウンとなった。今季でプロ17年目となるベテランはまだまだ存在感を発揮したい。
ちなみにドラフトで4球団競合したルーキー早川隆久は2000万円アップの3600万円。同じく4球団競合した阪神・佐藤輝明は4200万円で2年目に臨むだけに、プロ入り同期の注目選手の年俸争いにも注目だ。
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