柳田悠岐が6億2000万円でトップ、千賀滉大、森唯斗が続く
昨季まさかの4位に終わったソフトバンク。厳冬更改になるかと思いきや、全くそんなことはなく、年俸総額では相変わらず12球団トップだ。親会社の資金力と言えばそれまでだが、厚待遇だからこそFAで出ていく選手も少なく、充実した戦力を維持できる好循環となっている。
2022年の外国人選手を除いた年俸ランキングは以下の通りとなっている（金額は推定）。
トップは6億2000万円の柳田悠岐。2020年から7年契約を結んでおり、その2年目だった昨季は打率.300、28本塁打、80打点をマークした。年俸は変動制のため1000万円アップとなり、2002年の松井秀喜（巨人）と並んでいた日本人野手史上最高年俸を更新した。
2位は千賀滉大で6億円。昨季はケガで出遅れたものの13試合に登板して10勝3敗、防御率2.66の成績を残し、東京五輪にも出場した。年俸はなんと2億円アップ。今季から5年契約を結んだが、希望するメジャー挑戦をする場合は破棄できる条項が付いている。順調にいけば今季中に海外FA権を取得する見込みで、オフの動向が注目される。
3位は4億6000万円の森唯斗。2020年から結んだ4年契約の2年目だった昨季は、ケガもあって1勝3敗15セーブにとどまった。今季はクローザーとしてペナント奪回に貢献したい。
甲斐拓也は現役捕手の最高年俸
4位は2億9000万円で現状維持の今宮健太。2019年から4年契約を結んでおり、今季が最終年となる。昨季は打率.214と苦しいシーズンだっただけに、プロ13年目となる2022年にかける意気込みは強い。
5位は2億4000万円で現状維持の中村晃。今宮と同じく、今季が4年契約の最終年となる。昨季の打率.245、8本塁打、56打点を上回る成績を残したい。
6位は2億1000万円の甲斐拓也。昨季は143試合フル出場して打率.227、12本塁打の成績を残し、4500万円アップとなった。西武の森友哉と並んで現役捕手の最高年俸。5年連続ゴールデングラブにも輝き、扇の要として狙うは優勝しかないだろう。
7位は1億6000万円の嘉弥真新也。昨季は5年連続50試合以上となる58試合に登板して1勝19ホールドをマークした。国内FA権は行使せずに残留し、2000万円アップで2年契約。中継ぎ左腕として今季も頼りになりそうだ。
石川柊太は1億2000万円でも11位
8位には1億5000万円の3人が並んだ。「松坂世代」最後の現役となった和田毅は昨季5勝6敗で現状維持。今季は2年契約の2年目だが、ベテラン健在を見せつけたい。
武田翔太は昨季4勝5敗ながら9000万円アップで4年契約を結んだ。順調にいけば今季中に国内FA権を取得見込みのため、通算63勝を挙げている2011年ドラフト1位右腕を流出させたくない球団が破格の好条件を提示した。期待に応えるためにも、今季は2016年以来の2桁勝利を達成したい。
逆に38歳のベテラン松田宣浩は3億円ダウンとなった。昨季は打率.234、14本塁打。現在、通算1811安打をマークしており、2000安打を達成するためにも今季は極めて重要なシーズンとなる。
ちなみに11位は石川柊太で1億2000万円。12位が栗原陵矢と東浜巨の8000万円となっている。1億円プレーヤーでもトップ10に入らないのがソフトバンクの凄さ。一線級の選手は複数年契約で囲い込み、戦力ダウンしないよう盤石の態勢を取っている。当面は黄金時代が続きそうだ。
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