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前回日本一の1998年に生まれた選手たち
2022年に年男を迎えるのは、1998年生まれの24歳、1986年生まれの36歳、「寅年」生まれの選手たちだ。1998年と言えば、DeNA（当時横浜）が最後に優勝した年でもある。
DeNAに1986年生まれの選手はいないが、1998年生まれの8人の中には、投打で主力へと成長しそうな選手が多い。彼らがチームを優勝へと導く原動力となれるか。
「ベテランルーキー」牧秀悟が2年目のジンクスに挑む
年男の筆頭格と言えば、いの一番に牧秀悟の名が挙がる。中央大時代には侍ジャパン・大学日本代表の4番も務め、2020年ドラフト2位でプロ入り。開幕スタメンを掴むと、137試合で打率.314、22本塁打、71打点と圧巻の成績を残した。
夏場には新人初の公式戦サイクル安打を記録すると、その後も数々の新人記録、球団新人記録を更新する活躍を見せた。惜しくも新人王は広島の栗林良吏に譲ったが、同級生の阪神・佐藤輝明らとともに新人特別賞を受賞。記録にも記憶にも残る1年となった。
その風貌や勝負強さ、落ち着き具合などから「ベテランルーキー」とも呼ばれた牧が臨む2年目のシーズン。2021年はチーム事情から一塁、二塁での併用となったが、2022年シーズンは不動の二塁手として、攻守でさらなる飛躍を遂げたい。
開幕前には、1998年日本一の象徴でもある「マシンガン打線」を、牧が知らないと報じられた。それだけ前回の優勝から時が経っているということなのだが、新生マシンガン打線の中核として、チームを優勝へ導いてほしい。
また、野手では細川成也、山本祐大が年男のシーズンを迎える。外国人選手の入国が遅れたことにより多くのチャンスを得た細川は、自身最多37試合に出場も、打率.154は自身最低、プロ入り以来初の本塁打なしに終わった。元々競争が熾烈だった外野には、日本ハムを自由契約になった大田泰示が加入。2022年は奮起が期待される。
自身最多51試合に出場した山本は、正捕手獲りへ向けて勝負の1年となる。経験のある伊藤光や戸柱恭孝、嶺井博希らに加え、2021年に1軍デビューを果たした益子京右とライバルは多いが、球界屈指の強肩を武器に、扇の要を射止めたい。
ローテ候補の京山将弥、守護神候補の伊勢大夢
5人いる投手では、高卒6年目の京山にかかる期待が大きい。2年目にデビューを飾ると、これまでに通算10勝（20敗）をマーク。44試合中40試合で先発起用されており、ローテーション投手として育って欲しいという球団の意図が見える。
最速155キロを誇るストレートは威力抜群、切れ味鋭い変化球もあるが、2021年シーズンは16試合で76回、防御率4.97、QS率（6回自責点3位内）33.3%と、先発投手としてはもう一つな成績だった。それでも10月9日の中日戦では7回5安打無失点と好投を披露するなど、成長を見せた。2022年シーズンはゲームメイク能力を身に着け、ローテーションを守り抜きたい。
また、未来の守護神候補としての期待がかかるのが、大卒3年目の伊勢大夢だ。1年目、2年目はともに中継ぎ投手として安定した投球を披露。2年目には三嶋一輝、山﨑康晃が不振に陥り、2試合で抑えとしての起用も経験した。いずれも打たれはしたが、本人は守護神奪取へ向けて意欲的だ。
2020年ドラフト1位の入江大生は、5月に右肘クリーニング手術を経験。年末には完治する見込みとなっており、まずは土台を固め、大器の片鱗を見せつける1年としたい。育成の石川達也、スターリンにも成り上がりを期待したいところだ。
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