小野寺暖はウエスタン・リーグ首位打者
昨季は首位を快走しながら終盤で失速し、2位に終わった阪神。寅年の2022年こそ、17年ぶりのペナントを勝ち取りたい。
1998年生まれの年男で期待されるのは小野寺暖だ。大阪商業大から育成1位で入団2年目の昨年4月に支配下登録されると、9月30日の広島戦でプロ初本塁打を放つなど34試合に出場(打率.179、1本塁打、2打点)して貴重な経験を積んだ。
さらにウエスタン・リーグの規定打席到達者では打率.315、出塁率.391、長打率.449、120塁打がいずれもリーグ1位と着実に地力をつけている。今季はさらなる飛躍が期待される。
村上頌樹は二軍で三冠、剛腕・佐藤蓮にも期待
有望な年男は他にもいる。智弁学園高時代にセンバツ優勝投手となり、東洋大を経て入団2年目を迎える村上頌樹だ。
昨年5月30日の西武戦で一軍初登板初先発を果たしたが、2.1回5失点のほろ苦デビュー。8月28日の広島戦も3回5失点で計2試合、防御率16.88とプロの壁にぶち当たった。
しかし、二軍では10勝(1敗)、防御率2.23、勝率.909で三冠。高いポテンシャルは証明済だけに、今季は一軍での出番を増やしたい。
上武大から入団2年目の佐藤蓮も1998年生まれの年男。昨季は二軍で16試合に登板して3勝1敗、防御率5.71だった。
昨春キャンプは一軍スタートだったが、紅白戦で制球難を露呈。シーズンを通して一軍に上がることはなかった。
それでも身長188センチ、体重101キロの恵まれた体格から投げ込む最速155キロのストレートは無限の可能性を感じさせる。寅年のブレイクに期待したい。
また、2019年に21試合に登板して2勝を挙げた浜地真澄、立命館大から入団2年目の強肩捕手・榮枝裕貴も1998年生まれ。年男が“虎年”を盛り上げ、悲願成就なるか、秋を楽しみに待とう。
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