スパークマン、バルガスとも球威は「3」
2021年もプロ野球界に多くの新外国人選手が加入した。期待に応えた新助っ人もいれば、期待外れだった選手もいる。そこで球団ごとに通信簿を作成してみた。25年ぶりにパ・リーグを制したオリックスを見ていこう。
投手はグレン・スパークマンとセサル・バルガスの2人。「球威」「制球力」「奪三振」「総合」の4項目を5段階評価した。
球威はリーグの平均球速、制球力は同BB%(対戦打者に占める与四球の割合)、奪三振は同K%(対戦打者に占める奪三振の割合)、総合は同FIP(投手の責任である被本塁打、与四死球数、奪三振数のみで投手の能力を評価した指標)から算出した。昨季から在籍した外国人選手や、新加入でも一軍出場のない外国人選手は対象外としている。
スパークマンはロイヤルズ時代の2019年に4勝を挙げた右腕で、5月に退団したブランドン・ディクソンの後釜として獲得。8月18日の日本ハム戦で初先発したが、4回2失点で降板し、結局6試合登板で0勝1敗、防御率6.88に終わった。
ストレートは平均148.6キロで球威と奪三振は「3」がついたが、BB%は11.0で制球力は「2」。FIPは5.78で総合は「1」の低評価となった。退団濃厚と見られている。
バルガスはパドレス時代の2016年にメジャーで7試合に登板し、2021年からBCリーグ茨城に入団。東京五輪にメキシコ代表として出場し、8月にオリックス移籍すると5試合で1勝1敗1ホールド、防御率11.00だった。
ストレートは平均148.4キロで球威は「3」。BB%は8.9で制球力も「3」がついたが、奪三振は「2」、総合は「1」だった。来季も残留する見通しとなっている。