今年は岡本和真が大活躍
巨人・岡本和真が球団史上2番目の早さで年俸2億円(推定)の大台を突破した。2020年は120試合中、118試合に出場。そのすべてが「4番」として、だった。
残した成績は打率.275(440打数121安打)、31本塁打、97打点。本塁打王と打点王の二冠に輝き、ベストナインを受賞したのだから当然といったところだろうか。1996年生まれの岡本は2020年で24歳。つまり「年男」でもあったわけだ。縁起の良いとされる年にリーグ優勝し、タイトルを受賞したことになる。
2021年も年男たちにチームを引っ張ってもらいたいところだ。今年の年男に該当する1985年生まれの36歳、1997年生まれの24歳の選手は、巨人では誰がいるだろうか。
髙橋優貴が先発ローテーションを狙う
1997年生まれでは髙橋優貴が筆頭格。学年は1996年生まれの岡本らと同じだが、2月1日生まれなので2021年の年男ということになる。
2018年ドラフト1位で指名され、八戸学院大から巨人へと入団した左腕。ルーキーイヤーから18試合に登板し、5勝7敗、防御率3.19とまずまずの成績を残していた。また、クライマックスシリーズや日本シリーズでも登板機会があり、飛躍が期待されていた存在だ。
しかし、2年目の2020年は開幕前の3月に左肘痛を発症し離脱してしまう。一軍に昇格したのは開幕から3カ月以上が経過した10月6日。先発ローテーションの一角を担うことを期待されたものの、わずか8試合の登板に終わってしまった。残した成績も1勝3敗、防御率4.30と満足のいくものではなかった。
特に23回で12四球と与四球が多く、BB/9は4.70。チームで3試合以上に先発した投手の中ではワーストだった。一方で奪三振は23、K/9は9.00となっており、同じくチーム内で3試合以上に先発した投手の中ではトップの数字だ。登板機会が少ないため参考ではあるものの、制球力の向上が成績良化に繋がりそうだ。
現時点ではエースの菅野智之がポスティング制度でMLB移籍を目指しており、先発ローテーションは戸郷翔征とサンチェスまでしか決まっていない。FAで加入した井納翔一らを含めた競争に、髙橋も加わることができるか注目だ。