中嶋聡監督と日本ハムで同じ釜の飯を食った両コーチ
25年ぶりにパ・リーグを制したオリックスは、中嶋聡監督が就任2年目(2020年シーズンは監督代行)を迎える。リーグ連覇、そして日本一を狙う2022年のコーチングスタッフは以下の通り。
新任の厚澤和幸投手コーチは、国士舘大から1994年ドラフト2位で日本ハム入りし、通算42試合登板したものの1勝も挙げることができないままユニフォームを脱いだ。その後、日本ハムの投手コーチやスカウトなどを歴任。昨季は日本ハムの一軍投手コーチを務めていた。
同じく新任の高橋信二打撃コーチは、津山工高から1996年ドラフト7位で日本ハムに入団し、巨人、オリックスと移籍して通算917試合出場、打率.266、82本塁打をマークした。日本ハム時代の2004年には115試合に出場して26本塁打を放った実績もある。BCリーグ信濃で現役引退し、2016年から日本ハムでコーチを務めていた。
両コーチとも中嶋監督とは日本ハム時代にともにプレー、指導しており、気心の知れた仲。指揮官にとって、心強い“補強”だろう。
中垣征一郎巡回ヘッドコーチはプロ経験なし
また、プロ経験のない中垣征一郎氏が巡回ヘッドコーチに就いていることも中嶋オリックスの特長だ。
筑波大を卒業後、伊勢丹ラグビー部のトレーナーなどを務め、トレーニング理論を学ぶために渡米。帰国後、日本ハムのトレーナーに就任すると、メジャー移籍したダルビッシュ有の専属トレーナーとして再び渡米した。その後パドレスのトレーナーなどを務め、2019年にオリックスの育成統括GM補佐兼パフォーマンス・ディレクターに就任している。今季も一、二軍を巡回しながら日本一を目指すチームを支えていく。
そのほか、多くのコーチは留任したが、小島脩平打撃コーチは内野守備・走塁コーチ、松井佑介打撃コーチは外野守備・走塁コーチに配置転換となった。
パ・リーグの頂点に立ったオリックスが次に狙うのはプロ野球の頂点しかない。今季の戦いぶりに注目だ。
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