東出輝裕コーチは二軍から一軍に配置転換
2016年からセ・リーグ3連覇して以降は3年連続Bクラスに低迷する広島。佐々岡真司監督が就任3年目となる2022年のコーチングスタッフに大きな変更はないが、頼もしい球団OBが帰ってきた。
一軍の内野守備走塁コーチに就任した小窪哲也氏は、2007年ドラフト3位で青山学院大から広島入りし、内野の全ポジションをこなすユーティリティプレーヤーとして活躍。2020年に自由契約となり、2021年は九州アジアリーグの火の国サラマンダーズ、同年8月31日からロッテでプレーし、現役を引退した。
PL学園高時代や青学大時代に主将、広島でも選手会長を務めるなど、強いリーダーシップや人間性は折り紙付き。3連覇の貴重な経験も含め、長いキャリアで培った理論や指導力に期待がかかる。
投手コーチに就任した高橋建氏は、横浜高、拓殖大、トヨタ自動車を経て1994年ドラフト4位で広島入団。2001年には10勝を挙げるなど通算70勝をマークした左腕だった。2009年にはメッツに移籍して40歳にしてメジャーデビューを果たし、MLBで28試合に登板。引退後は2016年から昨年まで阪神でコーチを務めていた。
床田寛樹、高橋昂也、玉村昇悟ら期待の左腕のほか、昨秋ドラフト1位の関西学院大・黒原拓未、同2位の三菱重工West・森翔平も左腕だけに、高橋コーチに課された役割は重要だ。
そのほか、河田雄祐ヘッドコーチは外野守備走塁コーチを兼務。東出輝裕二軍打撃コーチは一軍野手総合コーチに配置転換された。
朝山東洋、迎祐一郎の両打撃コーチや、横山竜士投手コーチ、倉義和バッテリーコーチは留任している。