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2022年中日のコーチングスタッフ 黄金時代知る立浪新監督のもと常勝軍団復活へ

2022 1/11 11:00SPAIA編集部
中日の新監督に就任した立浪和義氏,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

立浪新政権発足、同い年の落合氏がヘッド兼投手コーチに

2021年、リーグ5位に沈んだ中日ドラゴンズは、その責任を取る形で与田剛監督が退任。2022年シーズンは立浪和義氏を新監督に迎え、再起を図る。これに伴い、コーチングスタッフも刷新した。

まず、一軍のコーチングスタッフは下表のとおり。

2022年中日の一軍コーチングスタッフ


立浪新監督は現役時代、通算2480安打、歴代1位となる487二塁打の成績を残し、中日一筋で、中心選手として活躍した。今回は現役を退いた2009年以来、13年ぶりにドラゴンズブルーのユニホームを身にまとう。

その立浪監督と同い年、1969年生まれの落合英二氏が投手コーチとともにヘッドを兼任する。2006年の現役引退後、野球解説者を経て2010年から韓国に渡り、コーチに就任。その後は千葉ロッテのコーチなど、日韓両国で指導者としての実績を積み重ねてきた。

もう一人の投手コーチには大塚晶文氏が就任。近鉄、中日、そしてMLBでも活躍した。豊富な知識と投球術をもとに、落合コーチとともに「投手王国」を築き上げる。

打撃コーチには、森野将彦氏が復帰。立浪新監督とは現役時代、3塁のポジションを争った因縁の間柄だ。中日の若手には、根尾昂、岡林勇希ら有望な左打者が多く、その育成に大きな期待がかかる。

その森野コーチとタッグを組むのが、1990年代後半に「いてまえ打線」の主軸として活躍した中村紀洋氏。昨季は12球団最少の405得点だった貧打解消の課題に立ち向かう。

また、バッテリーコーチには西山秀二氏、外野守備走塁コーチには大西崇之氏が新たに就任。与田前政権から留任したのは、荒木雅博内野守備走塁コーチのみとなった。

PL学園の同級生・片岡篤史氏が二軍監督に

続いて二軍のコーチングスタッフは下表のとおり。

2022年中日二軍コーチングスタッフ


二軍監督に就任したのは片岡篤史氏。PL学園時代に立浪監督らとともに、1987年春夏甲子園連覇を達成した。その後、同志社大を経て日本ハムへドラフト2位で入団。2002年にはFA宣言して阪神に移籍した。NPB通算で1569試合に出場し、1425安打をマークした。

現役引退後は、解説者を経て阪神で一軍打撃コーチなどを務めた。2019年には自身のYouTubeチャンネルも開設し、YouTuber活動を開始。今季も活動を継続する予定で、二軍監督とYouTuberの「二刀流」でチームを活性化させていく。

投手コーチには、浅尾拓也氏、小笠原孝氏に加え、昨季限りで現役を引退した山井大介氏が就任。山井氏は2007年の日本シリーズ第5戦で8回まで完全試合の快投を演じ、チームに53年ぶりの日本一をもたらした。2012年には抑えを務めるなど指揮官のあらゆる起用に応えた右腕が、その豊富な経験を若手に伝えていく。

バッテリーコーチには小田幸平氏を抜擢。現役時代はムードメーカーとしてファンやチームメイトを沸かせていた。練習量が多く、キツいポジションでもある捕手陣を明るく鍛える。

また、打撃コーチは波留敏夫氏、内野守備走塁コーチは渡邉博幸氏が留任。外野守備走塁コーチには中村豊氏が就任した。英智氏は育成コーチに配置転換となった。

立浪新監督は選手時代、リーグ優勝3回、日本一1回を経験し、常勝軍団の中心選手として活躍した。今度は監督として、黄金時代を築き上げることができるのか。その手腕に注目が集まる。

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