矢野燿大監督以下、一軍コーチは全員留任
2021年は首位を快走しながら終盤で失速し、2位に終わった阪神。就任3年で通算206勝177敗23分け、勝率.538の成績を残している矢野燿大監督は、2022年に4年目を迎えることになった。
一軍コーチングスタッフは全員が留任。二軍は新任コーチを4人迎え入れ、テコ入れを図った。17年ぶりの優勝を狙う一軍コーチングスタッフは下表の通り。
矢野監督と中日時代の同僚だった井上一樹ヘッドコーチは、一軍打撃コーチとして矢野政権に入閣して3年目となる。
投手コーチは福原忍、金村曉両氏の2人態勢。現役時代、通算83勝の福原コーチと89勝の金村コーチで引き続き投手陣を引っ張っていく。藤井彰人バッテリーコーチは2017年に二軍育成コーチに就任してからコーチ業6年目に突入する。
打撃コーチは北川博敏、新井良太両氏の2人態勢。現役時代、通算102本塁打の北川コーチと勝負強い打撃で活躍した新井氏が、リーグ5位だった得点力アップに努める。
久慈照嘉内野守備兼バント担当コーチも留任。通算233犠打を記録した技術を惜しみなく注入する。藤本敦士内野守備走塁コーチ、筒井壮外野守備走塁兼分析担当コーチも留任となった。
江草仁貴、工藤隆人両氏も二軍コーチ就任
続いて二軍コーチングスタッフも見ていこう。
平田勝男二軍監督の下、4人の新任コーチが就任した。藤井康雄一、二軍巡回打撃コーチは、阪急、オリックスの現役時代に通算282本塁打。中村剛也、王貞治に次いで歴代3位タイの満塁本塁打14本を放った勝負強さを猛虎打線に注入する。
二軍投手コーチは安藤優也、久保田智之、江草仁貴の3人態勢。新任の江草コーチは、2005年に51試合に登板して優勝に貢献した元中継ぎ左腕。優勝メンバーだった安藤、久保田コーチとともに若手投手の底上げを図る。
野村克則バッテリーコーチは、父親の野村克也氏が阪神監督だった2000年に阪神に移籍し、4年間在籍。2021年まで楽天でコーチを務めていたが、19年ぶりにタテジマに袖を通すことになった。
工藤隆人外野守備走塁コーチは現役時代、日本ハム、巨人、ロッテ、中日でプレー。2021年まで中日でコーチを務めていたが、40歳にして初めての阪神入りとなった。
2005年の優勝以降、16年間で2位が実に8度もある阪神。目指すのは、届きそうで届かない頂点だけだ。もう銀メダルはいらない。
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