シーガー、セミエンらに“圧勝”
エンゼルスからFAとなっている大谷翔平投手(29)が16日(日本時間17日)、アメリカン・リーグMVPに選出された。全米野球記者協会で投票権を持つ30人全員が1位票を大谷に投票。2021年に続く2度目の満票選出は史上初の快挙となった。
大谷は今季、投手として23試合に登板し、10勝5敗、防御率3.14をマーク。132イニングで167三振を奪い、奪三振率11.39、被打率.184の好成績を収めた。
さらに打者としては135試合で打率.304、44本塁打、95打点、20盗塁、OPS1.066という文句のない成績で、日本人初の本塁打王に輝いた。
いずれもレンジャーズで活躍した打率.327、33本塁打、96打点のコーリー・シーガーや打率.276、29本塁打、100打点のマーカス・セミエンら他の候補選手に大差をつける“圧勝”。他の追随を許さないぶっちぎりの選出で、誰もが認める現役最高のメジャーリーガーとなった。
今季開幕前に行われた第5回ワールド・ベースボール・クラシックでも優勝してMVP。大谷の野球人生の中でも、記憶にも記録にも残る1年となっただろう。
ちなみにナショナル・リーグも打率.337、41本塁打、106打点、73盗塁をマークしたブレーブスのロナルド・アクーニャ・ジュニアが同じく満票で初のMVPに選出。両リーグともに満票受賞となるのも史上初だ。
大谷は9月に右肘の手術を受けたため、2024年は打者に専念する。ドジャースが有力とされる移籍先がどこに決まるのか分からないが、登板の負担がない来季は三冠王を期待する声も高まるだろう。日本が誇る世界一のプレーヤーはまだまだファンを魅了してくれそうだ。
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