両リーグトップの24本塁打、58打点、打率もリーグ8位
エンゼルス大谷翔平が絶好調だ。6月に入ってハイペースで本塁打を量産しており、両リーグトップの24本塁打、同じくトップの58打点をマーク。打率もア・リーグ8位の.300まで上昇している。まだまだ先は長いとはいえ、三冠王を期待したくなる成績だ。
メジャーリーグの長い歴史でも三冠王を達成した選手は決して多くない。しかも、その多くが草創期から20世紀前半の記録だ。歴代三冠王は以下の通りとなっている。
エンゼルス大谷翔平が絶好調だ。6月に入ってハイペースで本塁打を量産しており、両リーグトップの24本塁打、同じくトップの58打点をマーク。打率もア・リーグ8位の.300まで上昇している。まだまだ先は長いとはいえ、三冠王を期待したくなる成績だ。
メジャーリーグの長い歴史でも三冠王を達成した選手は決して多くない。しかも、その多くが草創期から20世紀前半の記録だ。歴代三冠王は以下の通りとなっている。
初の三冠王に輝いたのは1878年のポール・ハインズ(プロビデンス・グレイズ)。打率.358、4本塁打、50打点という記録が残っている。
1909年には「球聖」と呼ばれたタイ・カッブ(デトロイト・タイガース)が打率.377、9本塁打、115打点で三冠王。同年は盗塁王にも輝くなど打撃タイトルを独占する活躍だった。
草創期は残された記録に不明な点もあるが、1912年のヘイニー・ジマーマン(シカゴ・カブス)は後年になって三冠王だったことが確認されたという。
ルー・ゲーリッグ(ニューヨーク・ヤンキース)も1934年に打率.363、49本塁打、165打点で三冠王に輝いた。衣笠祥雄(広島)に更新されるまで世界記録だった2130試合連続出場を記録したことでも知られている。
テッド・ウィリアムズ(ボストン・レッドソックス)は1942年と1947年の2度獲得。ミッキー・マントル(ニューヨーク・ヤンキース)は1956年に打率.353、52本塁打、130打点で三冠王に輝いた。
1967年にカール・ヤストレムスキー(ボストン・レッドソックス)が達成して以来45年ぶりに三冠王になったのがミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)だ。2012年に打率.330、44本塁打、139打点をマーク。ベネズエラ出身として初の3000安打をマークし、2023年シーズンを最後に引退することが伝えられている。
昨季は二刀流として1918年のベーブ・ルース以来104年ぶり2人目となる「2桁勝利&2桁本塁打」を達成した大谷翔平。今季は日本人として松井秀喜以来2人目のメジャー通算150本塁打をマークするなど、昨季以上に打者としての活躍が目立つ。
今後も日米通算200本塁打、日米通算1000安打、日米通算100盗塁、投手としても日米通算1000投球回など節目の記録が迫っている。
さらにその先にうっすらと見える三冠王。日本が誇るスーパースターならどでかいことをやってのけるかも知れない。
※成績は6月19日(日本時間20日)終了時点
【関連記事】
・MLB日本人メジャーリーガー通算本塁打ランキング、大谷翔平は松井秀喜をいつ超える?
・日本人メジャーリーガーのMLB奪三振数ランキング、大谷翔平は歴代何位?
・大谷翔平2023年は日米通算成績で節目の数字に到達へ、進化続ける二刀流