10年総額1000億円超の破格契約
エンゼルスからFAとなっていた大谷翔平投手(29)の移籍先がロサンゼルス・ドジャースに決まり、世界中が大騒ぎになっている。
米メディアが報じている契約内容は10年総額7億ドル(約1014億円)。マイク・トラウト(エンゼルス)の12年4億2650万ドル(約618億円)を超えるMLB史上最高額で、アメリカンフットボールのNFLチーフスがパトリック・マホームズと結んだ10年4億5000万ドル(約652億円)も超えて北米プロスポーツ史上最高額という。
さらにサッカーのリオネル・メッシがバルセロナ時代に4年6億7400万ドル(約977億円)の契約を結んだが、年俸ではメッシの方が高いものの総額では大谷が上回り、プロスポーツ史上最大の契約になったと伝えている。
ドジャースは2023年、ナ・リーグ西地区で優勝。しかし、ダイヤモンドバックス(西地区2位)とのリーグプレーオフディビジョンシリーズで3連敗を喫し、ワールドシリーズ進出を逃した。
打率.307、39本塁打、107打点のムーキー・ベッツや、打率.331、29本塁打、102打点のフレディ・フリーマンらが所属しており、大谷の加入で超強力打線が誕生。大谷は9月に右肘を手術したため、2024年は投手としては登板せず打者に専念するが、ワールドシリーズ制覇に向けて猛打爆発が期待される。
ドジャースでプレーした日本人選手は過去9人
ドジャースはパイオニアとして海を渡った野茂英雄が最初に所属したこともあり、日本でも馴染み深いチーム。これまでドジャースでプレーした日本人選手は以下の通りとなっている。
野茂は近鉄から移籍した1995年にいきなり13勝を挙げ、236奪三振で最多奪三振に輝くなど「トルネード旋風」を巻き起こした。その後、96年に16勝、97年も14勝をマーク。98年途中にメッツに移籍し、2002年にドジャースに復帰すると16勝を挙げた。メジャー通算123勝は現在も日本人最多となっている。
現在は楽天のシニアディレクターを務める石井一久も2002年から3シーズン在籍。2005年のメッツ時代も含めてMLBで39勝をマークした。
斎藤隆も2006年から3年間、ドジャースでクローザーとして活躍。その後はレッドソックス、ブレーブス、ブルワーズ、ダイヤモンドバックスとわたり歩き、メジャー通算21勝15敗84セーブ39ホールドをマークした。
黒田博樹は広島からFA移籍した2008年から4年間プレー。先発として9勝、8勝、11勝、13勝とコンスタントに勝ち星を挙げ、ヤンキース時代も含めて通算79勝をマークした。
前田健太も2016年に16勝。2017年シーズン途中からダルビッシュ有もチームメイトに加わった。ほかにも木田優夫、中村紀洋、筒香嘉智ら過去9人の日本人選手がドジャーブルーのユニフォームに袖を通している。
2024年の大谷はどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。開幕が待ち遠しい。
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