44本塁打で日本人初のホームランキングに
MLBアメリカン・リーグの全日程が終了し、エンゼルス大谷翔平の日本人初となる本塁打王が確定した。
右肘手術のため9月4日以降は欠場したものの2位に5本差をつけての初タイトル。今季は135試合に出場して44本塁打、95打点、打率.304をマークし、出塁率.412、長打率.654、OPS1.066もリーグトップだった。
さらに投手としても23試合登板で10勝5敗、防御率3.14、167奪三振。2年連続の「2桁勝利・2桁本塁打」はベーブ・ルースでさえ成し遂げていない偉業だ。
自身のインスタグラムでは「レギュラーシーズン応援ありがとうございました。また来年に向けてまずは打者としてリハビリから頑張っていきます。来シーズンまた皆さんにお会いできることを楽しみにしています!」と投稿。右肘を手術したため来季は打者に専念し、2025年から「二刀流」に復帰する見通しとなっている。
松井秀喜の日本人最多本塁打まであと4本
改めてNPBとMLB、日米通算成績を振り返ってみたい。まずは打撃成績から。
まず目前に迫っているのが日本人のメジャー最多本塁打。今季の44本を足して171本となり、松井秀喜氏が持つ日本人最多記録の175本にあと4本と迫っている。順調にいけば来季早々に更新するだろう。
さらに節目のメジャー通算200本塁打まで29本、日米通算250本塁打にも31本に迫っている。来季は節目の本塁打が次々と生まれるかも知れない。
また、ここまで日米通算977安打で節目の1000安打も時間の問題だ。日米通算100盗塁には王手をかけており、メジャーのみの100盗塁にもあと14としている。
投手としては日米通算80勝に到達
続いて投手成績も見ていこう。2023年の成績とMLB、NPB、日米通算成績は下の通りとなっている。
今季10勝を挙げてメジャー通算38勝。節目の50勝まであと12勝としている。日米通算では80勝に到達して、節目の100勝も見えてきた。来季は登板しない見込みのため2025年以降に記録達成が期待される。
メジャー通算勝利数では野茂英雄の123勝を筆頭に上には上がいる。日米通算でも野茂は201勝を挙げており、現役でも田中将大が197勝、ダルビッシュ有が196勝と200勝に迫っている。
シーズン中は連日、日本にビッグニュースを届けてきた大谷。来季は二刀流を見られないのは残念だが、まずはケガを治しながら打者としての活躍が期待される。
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