関メディベースボール学院中等部の引退試合・明石ボーイズ戦
兵庫県西宮市の野球専門校「関メディベースボール学院」中等部が同明石市の明石ボーイズを迎えて3年生の引退試合を行った3月4日、大阪・舞洲の大阪シティ信用金庫スタジアムに2002年ドラフトで大阪近鉄バファローズに入団した3人が集結した。
ドラフト9位の関メディ・井戸伸年総監督(46)、同1位の関メディ・坂口智隆臨時コーチ(38)、同3位の明石ボーイズジュニア・筧裕次郎総監督(38)。井戸氏は住友金属鹿島からホワイトソックス1Aを経てプロ入り、坂口氏は神戸国際大付高、筧氏は明徳義塾高からプロ入りした。
「最後の近鉄戦士」と呼ばれていた坂口氏は昨季限りで引退し、現在は解説者などの傍ら、井戸氏の要請で関メディの臨時コーチとして中学生を指導している。
いずれも個々でのつながりはあったものの、3人が一堂に会するのは現役時代以来という。近鉄球団はなくなったものの「猛牛魂」は脈々と受け継がれている。
坂口臨時コーチは金本貫汰の将来性に太鼓判
試合前は井戸総監督が「今日の見どころは代打・坂口!」と話すなど和気あいあいとした雰囲気。井戸氏は「これからはお世話になった野球界に還元していきたい。特に坂口くんはたくさんの経験をしてるんで、野球発展のために未来のある子どもたちに還元してもらいたい」とオリックス時代に最多安打に輝くなど通算1526安打をマークしたヒットメーカーの指導に期待した。
将来的にはNPBの監督になりたいという希望を持つ坂口氏も「恩返しになるか分からないけど、僕もあらゆる世代を見るのは勉強になる」と意欲的だ。
関メディ中等部には身長180センチ、体重85キロを誇る大型スラッガー、金本貫汰がいる。この日の引退試合では明石ボーイズの最速142キロ右腕・福田拓翔に空振り三振を喫したものの2打席目では二塁打を放った。
同じ左打者の坂口氏は「打席の雰囲気がいい。立ち居振る舞いというか、立ってる姿はプレーヤーにとって大事。教えてもできない」と打席で放つオーラを称賛。
スイングについても「今あんなスイングができるんであれば、このままもっと力をつけてレベルが上のところで揉まれていけば楽しみだなと思います」と将来性に太鼓判を押した。
自身の中学時代と比べてどう思うか?との質問には「(金本の方が)体は大きいし、ガッチリしてる。ただ、僕もそこそこセンスがあったんで分からない」と苦笑いしていた。
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